#087 春の交通キャンペーンと香川乗り物ナビ

今年のGWも、全国各地からうどん巡礼にきていただきありがとうございました。最近の傾向として、うどん店の人気格差が広がりつつあると感じています。バイブル(ガイドブック)に載っているお店は、ますます行列が延び、選考に漏れたところは、書き入れ時のお昼でさえ、余裕で座れるところがあります。私もうどんは好きなので、連休に何軒かのうどん屋さんにいきました。でも「どんなに並んでも絶対に食べる」という根性はないので、待たずに食べられる近所のうどん屋さんばかりでした。

「この行列の差は、いったい何が原因なんだろう」、これはたぶん地元の多くの方が、感じている素直な疑問だと思います。少なくとも、行列の差ほどに味に開きがあるとは思えないので、この「さぬきうどんの二極分化」は、どうもよくわからんところがあります。かといって、県外からこられる巡礼の皆さんは、バイブルとかインターネットの情報が頼りなので、それもうなずけます。それに、現在のうどんブームは「うどんの味」だけではなく、立地条件、店舗、雰囲気、サービスなどが総合的に評価されての結果なので、流行るお店はやっぱりそれなりに理由があるのでしょう。ところで最近のできごとから2つほど:

①春の交通キャンペーン
先日ローカル新聞をみていて、「よっ、さすがさぬきうどん」と唸る記事がありました。タイトルは「手打ちうどん振る舞い安全運転訴え」。これは「碧空会(あおぞらかい)」というボランティア団体が、交通安全をよびかけながら、その場で手打ちうどんを振る舞うという内容です。普通だったら、信号待ちしているところに、「これどうぞ!」と手渡ししておしまいですけど、そうではないんです。一旦、車から降りてもらい、その場で実際にうどんを食べてもらうと聞いてびっくり

それが証拠に道路脇には、どんぶりが山ほど重ねられているのが見えます(正に恐るべしさぬきうどん)。でも、警察のおじさんに止められると、何もやましいところがなくても、なんか緊張します。自分だったら、うどんがなかなか喉を通らないかもしれんね。ところでこの碧空会さん、これまでも色んなところで、うどんボランティアをされているそうで、本当にご苦労さまです。それにしても、この「安全運転のうどんお接待」、15年も続いているとは知らなんだ(恥)。

②香川の乗り物ナビ
先日、知り合いが「これあげるわっ」と持ってきたのが、「香川の乗り物ナビ」。実は、4月下旬にニュースになったけど、これも全くノーケアーでした。 これは香川県内の公共交通機関を全て網羅してあります。また時刻表、料金だけでなく、主たる駐車場、レンタサイクル、うどんガイドなどもおまけでついてます。これさえあれば、公共機関を乗り継いで目的地まで迷わず一気にいけます。昨年は、5000部を刷って100円で販売しましたが、今年は大盤振舞で、10,000部刷っての無料配布です。県内の主要書店や市町村に配布しているそうですが、直接、香川県交通政策課に聞いてみるのが早いかも。

この冊子、手にとるとずしりと感じるA4版128頁の力作かつ労作です。正直、「ようこんなもん、作ったな」とも思います。と同時に、これだけ厳しい地方の財政状況の折、よくこんな企画が通り、実現できたものだと、その実行力に感服します。こんな立派なナビを作ると、継続するのが大変ですけど、どうかがんばって続けてね。

またこれに類似したものに、「四国88NAVI」があります。これは、四国八十八箇所を、列車やバスで巡るための情報がコンパクトにまとめられています。ハンディサイズでポケットにすっぽり入り、PDFファイルでも提供されているのでとっても便利です。みなさんもどうかこれらを活用して、「さぬきうどんツアー」や「八十八箇所参り」にじゃんじゃんやって来まい。