#024 さぬきの夢2000こだわり店

先日の「さぬきの夢2000」推進プロジェクト検討会に於いて、「さぬきの夢2000こだわり店」として、次の3店が新たに認証されました。これらは2月1日より、正式に認証店としてスタートします。他にも何店か候補はありましたが、品質、雰囲気など総合的に判断して、「ここならまず大丈夫でしょう」ということで、今回は3店の認証となりました。

寿美屋(すみや) 丸亀市中津町1091-1
うどん亭 大庄屋(おおしょうや) 仲多度郡琴平町郷見1045-1
八十八庵(やそばあん) さぬき市多和兼割93-1

 

既存店としては以下の4店(平成16年2月1日認証)があり、これで合計7店。

いしうす庵屋島店 高松市新田町字若宮甲2567-1
うどん麺処・千ちゃん 高松市寺井町386
綾南町うどん会館  綾歌郡綾南町大字滝宮1578
かなくま餅 観音寺市植田町35-2

 

高松空港で展示されている「さぬきの夢2000」のディスプレイ

「さぬきの夢2000」の品質については、これまで何度も申し上げてきたので、コメントは差し控えます。ただ、同じ「さぬきの夢2000」の小麦粉でも、上手な人が打てば当然おいしいうどんになるし、雑につくれば残念ながら、良いうどんはできません。特に、「さぬきの夢2000」については、技術の差というか、作り方の「丁寧さの差」が如実に現れます。

これは「さぬきの夢2000」に限ったことではありませんが、うどんの場合、「材料(小麦粉)と技術(打ち手)はどちらが重要なんだろう」とよく問題になります。そもそも次元の違うものを持ってきているので、無理やり比べているのは、重重承知です。でも、敢えて感覚的にいえば、我々小麦粉を製造する立場でいうと「7分3分で打ち手かな」となります。興味深いのは、うどん屋さんに聞けば、この比率が逆転して、「やっぱり、うどん粉やろ」と答える方が多いような気がします(人間、本能的に責任転嫁したがるんでしょうか?)。

まるっきり分野は異なりますが、テニスだと8:2もしくは9:1で腕が物を言うような気がします。だって、上手な人はどんなラケットでも、ガットさえ切れてなければ、実力相応の結果がでます。逆に素人さんはどんなラケット使っても打ち返せません。卓球も同様です。先日テレビをみていると、プロは真ん中をくり抜いた特別ラケット(ドーナツみたいなやつ)を使っても、素人に勝ちました。だから少し事情は異なり、うどんよりは、技量のウエートの方が大きいように感じます。

更に飛躍して、競馬はどうでしょう?騎手とサラブレッドとの関係です。天才・武 豊が乗れば勝率がぐんと上がるので、腕が大きなウエートを占めることは間違いありません。しかし、いくら天才をもってしても、100戦100敗のハルウララでは、勝つことはできませんでした。だから技術の占める比率が低いというより、原材料のウエートが無視できません。そういう意味で、うどんというのは、テニスなどのスポーツよりも、競馬の方に近いのかと考えます(滅茶苦茶な理屈であるのは百も承知ですけど)。

でもね、決定的な違いもあります。競馬では最高の組み合わせであった、(武豊+ディープインパクト)でさえ、勝てないことがあるんです。その点、うどんであればベストマッチなら、いつも素晴らしいうどんができる筈です(なんでこんな支離滅裂な展開になったのかなあ、ごめん)。まあいずれにしても、両方大切なことに変わりはありません。そういう意味で、唐からうどんを持ち帰ったといわれる弘法大師ですけど、「弘法、小麦粉を択ばず」とまではいかないと考えます。