#063 ミシン袋の開け方
①ミシン袋 昔はみんなこんな袋だった |
②開ける前の状態 |
③赤糸を白い輪から抜いてやる |
④赤いとを引っぱればこのように解ける? |
⑤もつれたら元に戻す |
⑥あと一歩! |
今ではほとんど見かけなくなりましたが、昔は小麦粉といえば全て画像①のようなミシン袋に入っていました。手動で計量した後、でかいミシンで一袋ずつ縫います。今は、全ての作業が自動化され、袋も縫い目のないものに変わりました。ミシン袋だと、強く叩くと縫い目のところから、小麦粉が吹き、また長期間放置すると害虫の発生原因になるというので、改善されました。当社も、業務用はすべてシームレスになりました。でも、自家消費用の5kg袋は、未だにこのレトロなミシン袋に入れています。 ただ、最近見かけなくなったので、取り扱いが判らない方も多く、先日ペンネーム「打ち粉」さんより、次のようなメールがありました。
(質問)「袋の開け方がわからないので、鋏で切りました。開け方教えてください」。
ということで、ここで説明したいのですが、言葉と画像だけで説明するのは、ちょっと無謀かな、とも思います。「どうしてもわからん」方は、直接来社いただければ直伝いたします。ご遠方の方は、「さぬきうどんツアー」も兼ねて来られるのも一案かと思います。
まず、袋表面に「糸抜はここから」と表示がありますが(画像①)、改めて見ると、これがそもそも間違いです(深謝!)。実際の空け口は裏面になるので、袋をひっくり返して下さい。すると画像②のようになっています。
ここで赤糸を、左端の白糸の輪をくぐらせて、画像③の状態にして、そこで引っぱります。すると画像④のように、きれいに解けるはずです。糸は、常に左→右の方向に引っぱります。尚、袋下部も同様にミシン縫いになっているので、小麦粉を使い切ったら再度練習してみるのもいいかも知れません(但し、 2 本とも白糸です)。
もし引っぱる順番を間違えると、画像⑤のようにもつれてしまいます。このときは、画像⑤左に見えている白糸2本の間に、何か細いものを入れてより戻し、画像⑥の状態にまで戻します。そして最初の画像②の状態に戻して、あけてやります。このあたり、口頭で説明するのはなかなか厳しいものがありますので、どうか辛抱強く挑戦してください。最悪の場合は、糸だけをハサミで切って、やり直すことも可能です。
最近、家庭用小袋は、プラスティック袋が増えましたが、当社ではまだ暫くはこの紙袋でやっていこうと思います。また、「「讃岐すずらん」、「さくら夢2000」などの1kg入袋を販売してほしい」とのご要望もあります。
本当はすべて種類について対応したいのですが、「小麦粉は鮮度が命」なので、できるだけ種類を厳選し、いつも挽きたての小麦粉をお届けしたいと考えています。近いうちに銘柄を決めて、新しい1kg袋をご紹介したいと思います。どうかよろしくお願いします。