#068 2006年のまとめ

【印象深かった人たち】
4月13 日 I さん
大手食品メーカーでカレー粉の研究開発をしている I さんが、インド・スパイス料理研究家の K さんと一緒に来社されました。確かにカレー粉も小麦粉も同じ粉には違いない、ですね。

7月 26 日 S さん
S さんは東京在住の板前さんで、現在 34 歳。 18 歳のときから板さんをやっていて、ご本人曰く「仕事があるときは毎日 8:00 ~ 22:00 頃まで、調理場で張ってます(この「張ってる」という表現がいかにも業界用語風)」。そば・うどん打ちが趣味だそうで、毎日包丁握っているのに、その上、休みにはうどん・そばを打つというのは、素直にすごいと思います。

今回は東京から my チャリと一緒に、夜行バスでやってきて、こちらでは二日間、自転車でうどん店巡りをしました。工場見学にチャリに乗ってきた方は、例の中学生以来で、とっても新鮮でした。

10月5日さぬきうどん科のみなさん

10月23日東京からやってきたうどんツアーの人たち

【嬉しかったこと】
みなさんからの小麦粉に関するご意見、ご感想をいただき、とっても元気づけられました。公表すべき内容ではありませんので差し控えますが、このようなお便りが実際に小麦粉製造に携わるものにとっての、大きな動機づけ(モチベーション)になります。ここに厚くお礼申し上げます。

【考えさせられたこと】
うどん愛好家の人たちは、純粋にうどんづくりを楽しんでいますが、ビジネスになると事情は異なります。特に量販店向けにうどんを製造しているところは、「おいしいうどん」をつくるだけではなく、その販路にも腐心しています。本当はおいしいうどんができれば、「それを自由に売ればいいじゃないか」と考えるのが自由経済の原理原則ですが、実際には目に見えないしがらみがあります。

具体的には A 店と取引きすると、ライバル関係にある B 店とは取引きしづらい云々。暗黙のうちに圧力を感じるので、二股はかけづらいんですね。山内一豊ではないけれど、どちらの陣営につくかで、命運が左右されるといったこともあるようで、こういう現実を目の当たりにするとなかなか複雑な気持ちになります。

【個人的なこと】
6 月上旬花粉症発症。朝夕 2 回の点滴を 3 日間受ける。
10 年以上前に初めて発症した花粉症は、その後不定期に発症しています。ここ数年は鳴りをひそめていたけど、今年は当たり年でした。当初は、風邪との区別がつきにくかったんですが、だんだんと要領がわかってきた。しかし、今年は休診日のために処置が遅れ、点滴を受ける羽目になりました。鼻呼吸ができず、とっても辛かった。

7 月上旬右膝に違和感を覚える。
数年前に左半月板の内視鏡手術を受けたことがあるので、今回右膝に違和感を覚えたら、すぐに整形に飛んでいきました。 MRI 診断の結果は、「特段異常はないので、しばらく養生すれば治るでしょう」と。しかし、これがいつまでたっても良くならんのです。歩くには支障がないんですが、ぴょんぴょん飛んだり跳ねたりできないんです、痛くて。「これ、元通りになるんやろか?」と心配していましたが、二ヶ月を経過したあたりから回復の傾向がみられ、 100 日後にはほぼ全快しました。やっぱり、年齢を重ねるにつれ、だんだんと治りにくくなるんですね(実感!)。しかし、治ってよかった。これからも大事に付き合っていこうと考えています。

7 月上旬ピロリ菌退治の薬服用。
毎年 5 月に健康診断を受けていますが、その結果、今年は軽い胃潰瘍の自然治癒の痕があるので、「ピロリ菌がいるかどうか調べましょう」となって、検査したらめでたくいることが確認されました。そこで、「退治した方がいいですよ」とのアドバイス。で、診断書を持参し、近所の内科にいきました。以下そのやり取り:

先生: 「では、この薬を 2 週間呑み続けてくださいね。呑んだり呑まなかったりすると、逆効果になりますからね」

私: 「わかりました」

で、 2 週間呑み続けた後、再度診断をうけたときのやり取り:

先生: 「残念ながら、まだピロリ菌はいますね」

私: 「ずっと欠かさず、呑んだんですけどね」

先生: 「中には、効かない人もいるんです。しかし、そんなに大したことでもないので、そのままにしておきましょう」

ということになって、ピロリ菌はまだ元気で、お腹の中にいます。でも、「別にいてもいいんなら、最初から薬を呑む必要はなかったんじゃないか」と思ったりして、なにか釈然としません。でもまあ、いずれも大事には至らず、「健康で過ごせて良かった一年」でした。

他にもまだまだ出来事のあった年でしたが、紙面の都合上割愛。しかしこういった平々凡々なできごとばかりで、大過なくすごせたということは、それはそれで良い一年だったと感じています。みなさん、どうか良いお歳をお迎えください。