#079 自転車日和

この前の日曜は、寒かったけど絶好の自転車日和だった。普段は、裏山の八合目あたりまで登るのが日課ですが、休みの日は頂上までいきます。ただ昔に比べてショックなことが二つ:

  1. 昔は、どんなに寒くても何とも感じなかったのに、ここ数年は指先が冷えてとっても辛い。手はパンツに突っ込めばしのげるけど、足はどうしようもありません(ペダルに風防でもつけようか真剣に悩んでいる)。これも老化現象ですね(悲!)。
  2. このルートは、交通量が少なく、道路もきれい、身体にかなり負荷もかかる、しかも絶景ときているので、競輪選手とか自転車マニアがよく走っている。で、最近はそういった人たちに追い抜かれるケースが多くなった。以前は抜かれても、歯を食いしばって少しでも長くついていこうとしたけど、今はそんな気力さえ湧いてきません。特に競輪やってるお兄ちゃんはそんなに力を入れてこいでるようには見えないのに、見る見る間に小さくなっていき、とってもがっくりくる。
愛車

愛車

現在ミニチャリも含めて、4、5台ありますが、山に登るときは写真のチャリです。余分なものをつけなければ速くて、かっこいいんですけど、それだと不便です。泥よけがついてると、雨が降った後でもOKだし、ライトをつけてると夜も走れるし、たとえ小さなかごでもついてると、とっても便利だし、・・・と何だかんだ言ってるうちに、どんどん付属品が増えていきます。

舗装された道だけなら、タイヤの細いロードバイクがいいと思いますけど、山だと砂利道、獣道とかいろいろ走るので、どうしても幅の広いクロスバイクになります。舗装道路を疾走するのも爽快ですけど、誰もいないところ漕ぐのはなんとも言えません。ジョギングもいいけど、自転車のいいところは、膝にやさしいので、幾つになっても乗ることができること。また行動範囲が広がるので、いつも新鮮な気分になれます。

白峰山頂上→瀬戸内海 with 瀬戸大橋

白峰山頂上→瀬戸内海 with 瀬戸大橋

ところで昨年末、愛車のブレーキパッドが磨り減って、交換する羽目に。注文すると2、3日でくるだろうと軽く考えていたところ、先方曰く「工場が海外移転しているので、少なくともひと月はかかります」と冷たい返事。「まあルールだから仕方ないわね」と割り切って、待つことひと月余り。2月になって、「部品、届いたで!」と自転車屋のおっちゃんから電話ありました。喜び勇んでチャリを持っていったまではいいけど、おっちゃん曰く「どうも、このパッド以前と形が違うなあ」、と(不吉な予感)。

直接メーカーに問い合わせると、担当者曰く、「あ、それ違いますね。すいません、こちらで型番間違えて発注していました。がははぁ」、でおしまい。また、ひと月以上待つのを覚悟していると、2、3日して、担当者から電話があり、以下そのときのやりとり:

担当者:「ブレーキパッド、入手できたので今日発送します」
私  :「えらい早いですね。今回もひと月以上は覚悟していたのに・・・」
担当者:「仰りたいことはよくわかります。でも実は今回は、営業ルートではなくて、国内の自転車サークルを当たったんです」
私  :「いずれにしても、早々のお手配ありがとうございました」

思わず・・・、世の中の仕組みを垣間見たような気分でした。「そんなんだったら、最初からそう対応してくれたらよかったのに」など、色々な思いが交錯しましたが、どっちにせよ早く手配してくれたのは事実だし、とりあえずはよかった。それに遅れたということで、結局ブレーキパッドは、「ろは」になったし(でもそれでは申し訳ないのでさぬきうどんを送った)。

それにしても新品のブレーキパッドはいいぞう。どんなにスピードにのっていても、すっと吸い込まれそうに停止するし、どんな急斜面でも安心して下ることができます。惜しむらくは、ドライバーが老朽化しているので、チャリの性能が十分に引き出せないことか。

先日、とあるところで「将来の夢はなんぞや」みたいなことを聞かれました。内心「夢なんてあれば、もうとっくに実現していなければいけない年頃なんですけど」と言おうしたけど、そこはぐっと堪えて、「70歳までは、自転車で山登りすることですかね、とりあえず」と控えめに答えておきました。できれば、せめて100歳位までは、続けたいと思っています、というかそういう気構えで、こいでいます。