#130 2008年「さぬきの夢2000」推進PT(プロジェクトチーム)検討会

2008年3月19日@高松商工会議所会館

2008年3月19日@高松商工会議所会館

今年最初の「さぬきの夢2000」PT検討会がありました(前回の様子は新着情報#109)。内容は多岐にわたりましたが、例によって興味をもった部分だけを、独断でまとめてみました。

①「さぬきの夢2000こだわり店」
香川県では、「さぬきの夢2000」の小麦粉を100%使用し、かつその品質にも優れているうどん専門店を、「さぬきの夢2000こだわり店」として認証しています。現在9店舗ありますが、今回「いしうす庵・レインボー店」が10店舗目として新たに認証されました。

②平成20年産「さぬきの夢2000」の生産状況
20年度産の作付面積は、史上最高の1,500ha(昨年比+150ha)でした。また生育状況も順調で、このまま推移すれば、同じく史上最高の5,400tの収穫を予定しています。尚、これまでの作付面積、及び生産量の推移は以下の通り。

平成 13 14 15 16 17 18 19 20(予定)
作付
(ha)
23 156 783 1,086 1,327 1,419 1,350 1,500
生産量
(t)
63 671 3,250 3,320 3,830 4,570 4,880 5,400


③「さぬきの夢2000」の後継品種の検討スケジュール

現在、後継品種としては、香育20号と香育21号の2品種が有望ですが、今後、大規模試作、製粉テスト、また一般の製粉工場サンプルによる製麺評価などを基に、決定の予定。最短では、平成23年から、新しい「さぬきの夢2000」によるさぬきうどんの生産が可能となります。

④「さぬきの夢2000」協力店を拠点とした情報発信
現在、認証店は香川県内に10店舗あります。香川県では、これら認証店以外にも、香川県外のうどん専門店に対し、積極的に「さぬきの夢2000」の使用を働きかけ、「さぬきの夢協力店」(仮称)として、支援を予定しています。

勝手な補足:④の協力店については、「実現すればいいなぁ」と前々から思っていました。だって、現在のところ、うどん専門店(認証店も含む)で消費される「さぬきの夢2000」は、全体からみれば僅か数%にしか過ぎません。では実態はどうかと言うと、その多くは、製麺工場で生産され、スーパーで販売されたり、また県外に出荷されたりしています。もちろんこれはこれで「さぬきの夢2000」の有効な利用方法には違いありませんけど、専門店で使ってもらうと、本当の手打ちうどんの味を、県外の方々に味わってもらうことができます。

都会には、立派なうどん専門店がたくさんあり、毎日大勢の人がうどんを食べにやってきます。香川県人がいくらうどんを食べるといっても、人口は僅か1,005,883人にしか過ぎません。一方、県外には1億2676万人(=127,767,994-1,005,883)もの人がいるので、県外でこそさぬきうどんのPR効果があるというものです。首都圏のうどん専門店で「さぬきうどん、うまいね。いつかさぬきに行って、うどん屋巡りをしたいね」と遠くさぬきの地に思いを馳せてもらえればしめたものです。