#179 うどん博士引退す

うどん博士こと香川大学農学部教授・三木英三先生はこれまで、新着情報でも何度かご紹介しましたが（#023　うどん研究会、#060　うどん巡礼、#142　うどん怪人の集い）、いよいよこの３月末日をもってご退官されることになりました。先生との出会いは、今となってはすっかり忘れてしまいましたが、思うにこれまで、単なるうどんマニアである私たちの、無理難題なお願いにもいやな顔一つ見せず、辛抱強くおつきあいいただき、本当に感謝している次第です。「自分が先生の立場だったら、きっとあのような寛大な行動はとれなかった」と、私たちのグループの誰もが、思っているに違いありません。

で、先日そのうどん博士の最終講義が、香川大学農学部であったので聴講してきました。実は、「いきたいなぁ」と思っていましたが、「一人でいくのは何とも面倒臭いし、どうしよう！」と躊躇していました。すると東京の加藤某と岡山のMOONなる人物が、最終講義だけのためにどうしても「一日讃岐弾丸ツアー」に行きたいと言うもので、同行することになり、結果的には一緒に聴けてラッキーでした。自分一人ではなかなか踏ん切りがつかなくても、知り合いに背中を押されて、できてしまうこともあるので、普段「なんだ、こいつ」と思っている友人もなかなか捨てたものではありません。

ただ彼らは、最終講義が14:00だったにも拘わらず、早朝に讃岐入りし、講義までにはうどん店巡りを既に、４～５店消化していて、動機が不純と言われても仕方無いところもあります。それが証拠にMOONちゃんは、最終講義が始まるや否や、先生のほぼ正面に陣取っていたものの、船を漕ぎだしてしまいました。後でMOONちゃん曰く「すいません、これまでうどん博士のお話を３回聴いて、３回とも寝てしまいました」。まあ彼は実践タイプで、毎日食べ歩いていて、座るのは苦手なのかも知れません。

さて肝心の最終講義ですが、博士曰く「４５年間の内容を僅か４０分での超スピード違反の講義」でしたので、内容が多岐に渡り到底ここでご紹介できるものではありません。また機会を改め、教えていただいた内容を小出しにご紹介できれば、この新着情報も長く続くものと考えています。先生どうも４５年間、ごくろうさまでした。

最終講義に臨む三木英三うどん博士

これが噂の「うどんの重回帰式」。知っているとうどんが旨くなると言うわけでもないですが・・・。

花束贈呈。女性にもらうと嬉しそうです。

東京から讃岐弾丸ツアーにやってきた加藤某。「うどん怪人」を代表して、贈呈しましたが、先生やっぱり女性の方がいい？