#203 平成21年度産「さぬきの夢2000」

これからの一年間は、非常に高価な国産小麦が市場に流通すると#202でお伝えしましたが、それは香川県の小麦、「さぬきの夢2000」も同様です。これが果たして適正な価格で流通できるのかどうかは予断を許しませんが、とりあえず新麦を製粉してみました。っで、結論から言うと結果は良好でした。

特にうどんの作業適性を左右する、小麦粉のタンパク含量については8.4%(グルテン26.0%)と平成20年度産のタンパク含量7.0%(グルテン20.3%)に比べ大きく向上しているので、うどんはかなり作りやすくなっていると感じました。ただ国産麦は同じ地域であっても、あぜ道一つ隔てると水捌けも異なり、それが品質のぶれる原因にもなるので、断言はできません。しかし一般的な傾向としては今年は収量は少なかったものの、品質は良好との感触を得ました。

さて話は変わりますが、例年だと既に発表されているはずの秋の麦価改定ですが、今年は未だに何の音沙汰もありません。遅れの理由はもちろん政権交代です。業界では一日千秋の思いで、そしてはらはらどきどきしながら待っていますが、なんとか適正な価格改正を早期に実施していただきたいと切望します。待ちくたびれたら、秋の夜長は「間違い捜し」でもどうぞ。