#230 2010年春休み

今週は、イラスト担当者不在に付き(大学進学のため)お休みします。といってもイラストはあるんですけど、その引っ越しや何やらの雑用で忙しいということで春休みとさせていただきます。

ところで、以前も紹介したことがありますが、イラストのキャラは「げんまいくん」といいます。商売柄、小麦のキャラと間違われることがありますが、頭が少し欠けているので小麦ではなく玄米です。げんまいくんは、以前玄米全粒粉入りのうどんを商品化したときに生まれたキャラクターですが、なぜかその後定着してしまいました(#32)。

最近は、食料自給率向上及び米余り解消の一石二鳥をもくろんでお米の消費拡大運動が活発です。そしてその一環として、米を粒ではなく粉にして、つまり「米粉」として利用することで更なる消費拡大を目指しています。ただ問題点もあります。現時点では米粉と小麦粉を比較した場合、米粉の方が価格が文句なく高価です。また作業性も小麦粉の方が圧倒的に有利です。これまで何度も説明しましたが、小麦粉には含まれているグルテンが米粉にはないため、生地の加工適性を上げるには、別途グルテンを添加する必要があり、これらを考慮すると、米粉使用は更に高価なものにつきます。米粉を使用すると「もちもち感」がアップし食感が改善される(この辺りは主観的な尺度ですけど)との意見もありますが、価格的劣位を補うにはなかなか厳しいものがあります。

「では栄養価的にはどうか?」と考えると、米粉と小麦粉ではどちらも主体がでんぷん質なので、似たり寄ったりです。その点、多少我田引水的ですが、玄米粉であればビタミン、ミネラルなどを含んでいるので、小麦粉よりは栄養価は高くなります。だから米粉消費よりも、玄米粉消費を推進する方が良いのではないかと、個人的には思います(話がえらいずれてしまいました)。