#252 アメリカ旅行③・・・食生活の違い
今回のアメリカ旅行では、食生活も日本とはずいぶん異なることを改めて実感しました。短期間ですけどアメリカで生活してみて、日本食がいかに美味しく、そして健康的であるかということを再認識しました。もちろん美味しさについては主観的な要因もあるので、一概には言えないし、また育った環境や地域性にも影響されます。アメリカ旅行した日本人が味噌汁とご飯が恋しくなるのと同様に、こちらに住んでるアメリカ人が、いくら日本においしいピザ屋さんができても、「やっぱりニューヨークのピザが食べたい」と思い焦がれるのも自然なことです。
ただ栄養面バランスという点においては、日本食の方が優れているなと実感しました。私もこちらでたまにはファーストフード店に入ることがありますが、アメリカではハンバーガーショップにほぼ毎日通っている方も沢山いるようです。まるでこちらのうどん屋さんや蕎麦屋さんのようなノリです。お店の数もハンパではなく、さぬきのうどん屋さん以上によく見かけるような気がしました。ハンバーガーと一緒に飲み物を注文すると、バケツのようなカップを手渡してくれて、後はどんなソフトドリンクもおかわり自由です。ハンバーガーを毎日食べて、ソフトドリンクを水やお茶代わりに飲むと、いったいどれ位の量の脂肪やお砂糖になるのかなとちょっと焦りました。余談ですが以前、「私が太りすぎたのは、高カロリー食品を販売しているハンバーガーショップのせいだ」といって、訴えた人がいましたが、話としてはちょっと無理があるような気がします。
またレストランでは手元のカップが空になるとすぐにウェーターがやってきて、ニコニコしながらお代わりを注いでくれます。周りをみても、みんな断らずにひたすらおかわりをしているのです。私はとてももう一杯もは飲めないので、「少しだけお願いします」というと、ニコニコしながら「わかったわかった」と言いながら、やっぱりなみなみと注いでくれます。コスト意識などは全然お構いなしに、自分の手間だけを考えているようにもみえます。
最後の夜は知人が「アメリカの典型的な食事をご馳走してあげる」といって、街中のバイキング形式のレストランに連れて行ってくれました。聞いたところによると一人12ドル程度で、何でも好きなものをとって食べることができるそうです。そこにはサラダ、ビーフ、ポーク、チキン、パスタ、ポテト、ケーキ、アイスクリーム、ジュースなど思いつくことができるほとんど全ての料理が並んでいます。お皿が空っぽになると新しいお皿に取り替えられ、料理が無くなることはありません。
店内を眺めると、恰幅の良いのは年配の方々だけでなく、若い子供たちも目立ちます。これらの料理がこういった人達のお腹の中に消えていきます。当然私たちと比べて食べる量も断然多く、その違いに驚かされます。一旦身についた食習慣を変えるのは容易ではなく、それだけ小さいときの食生活が大切なんだなと感じました。むこうの料理もいいけれど、やっぱり日本に帰って来た今、日本食の良さを日々実感しています。これを機会にもう一度自分の食生活を見直そうと思いました。