#256 「さぬきの夢」製麺研修会&「さぬきの夢2009」限定販売のお知らせ
現在流通している「さぬきの夢2000」は、今年より順次、新品種「さぬきの夢2009」に移行し、2013年には全量切り替えの予定です。またこれにあわせて、今後ブランド名も「さぬきの夢」に統一して香川小麦の普及を推進していきます、と以前お知らせしました(#206,#207,#210)。そして先日(2010.9.30)、「さぬきの夢2009」についての理解を更に深めてもらおうと、「さぬきの夢」製麺研修会が盛大に開催されました。
これは現在、「さぬきの夢2000こだわり店」に認定されているうどん屋さんに、一足早く「さぬきの夢2009」を打ってもらい、その感触や使い勝手を当日参加されたうどん屋さん方に伝授願うといった催しです。当日はこだわり店のうち、いしうす庵、麺処千ちゃん、かなくま餅のご主人がお見えになり、それぞれご自身で打ってみての感想を交えながら、その勘所をみなさんに懇切丁寧な説明をされていました。そして参加者からは、自由闊達な質問や意見が聞かれ、かなりホットな研修会となりました。
ともすれば閉鎖的になりがちなお仕事の世界ですけれど、このような横の繋がりが広がることは素晴らしいことだと思います。そしてひいてはこういった活動が今後の讃岐うどん業界全体の発展につながるものだと感じます。
以下、試作された皆さんのご感想を簡単にご紹介いたします。
①味については好みもあるけれど、両者とも国産小麦特有の旨みがあり、甲乙つけ難い。ただ製麺適性においては、夢2009が優れていて、一日も早い夢2009への全面切り替えが待ちどうしい。
②夢2000は釜に入れてすぐにかき回すと切れるが、「夢2009」はその心配がないので安心して打てる。
③生地は全て手練りなので、生地は柔らかめに仕上げている。夢2009は柔らかい生地でも、切れにくく作業適性が良好。
ここで補足をしておきますが、たんぱく質の量は、夢2000も夢2009もそれほど違いはありません。異なるのはたんぱく質(グルテン)の性質で、これは後者の方が粘弾性、伸展性の優っているので、作業がしやすく、よってうどんが切れにくい結果になります。この違いについては次回の新着情報で更に詳しくご紹介致します。
ところで香川県では、この次世代香川県産小麦に対する皆さんの認知度を深めてもらおうと、11月1日に「さぬきの夢2009」のキックオフイベントを開催します。詳細は香川県HPおよびチラシをご覧ください。一部のお店では「さぬきの夢2009」の店頭販売が行われますので、さぬきうどんツアーを計画されているみなさんは是非この機会に、「さぬきの夢2009」のおうどんをご賞味ください。
また我田引水になりますが、弊社でも「さぬきの夢2009」の小麦粉(5kg袋のみ)をネットショップにおいて期間限定にて販売させていただきます。「さぬきの夢2000」と併せてご使用いただきますと、両者の特徴が更によく理解できることと思います。ただなにぶん数量が限られていますので、品切れの際はどうかご容赦ください。打ってみたご感想などお寄せいただければ、大変幸甚に存じます。