#298 年明けどんレシピコンテスト

「年明けうどん」とは、さぬきうどん振興協議会(会長:真部正敏氏)が提唱したうどんの普及を図るイベントで概要は次のように至ってシンプルです。
【年明けうどんの定義】
①元旦から1月15日までに食べるうどん
②めでたい縁起物として、何か紅いトッピングを1つ添える。例えば蒲鉾、海老天、人参のかき揚げ、梅干し、海老の天ぷらなど、紅いものなら何でもよろしい。

同協議会は平成20年8月6日に『年明けうどん』の商標登録申請を行い、平成21年の正月が第1回目、そして今年で早3回目を迎えました(#217)。そもそもの事の発端は、「年越しそばがあるのに、なんでうどんにはそういった習慣がないのか?」といった素朴な疑問に対して、「本場のさぬきうどんとしても何とかせんとあかん」ということになり、年明けうどんができました。尤も讃岐では以前から、年の暮れはそばよりもうどんと相場が決まっているので、「改めて年明けうどんと言われてもねぇ~」というところも確かにありました。

それにさんざんうどんを打ち終えてクタクタになったうどん屋さんからは、「正月くらいのんびりさせてほしいわ!」といった声も聞かれ、年明けうどんの普及については、最初は皆さんそんなに気にも留めていませんでした。しかし、今年で3回目を迎えた年明けうどんの普及率はかなりのもので、あっという間にその認知度をアップしました(不明を恥じます)。

考えるにこの「年明けうどん」が瞬く間に普及した最大の理由は、そのオープンソースにあると考えます。つまり誰もが自由に、ロイヤリティなしに使用できるので、マイナス面が一切ありません。よってうまくいけばかなりの販売促進につながるし、たとえ効果がなくても何一つ失うものはありません。その結果、新年のコンビニには、年明けうどんが登場し、またスーパーでは「年明けうどんシール」を貼ったうどんも見かけ、その露出度はかなりのものでした。

で、今回はそのブームを更に決定的なものにするために、「年明けうどんレシピコンテスト」を開催することになりました。ただ締め切りまで、あと一週間程度と残り時間は僅かですので、「我こそは!」という方は急いでご応募ください。何しろこのポスターを見かけたのがほんの一週間ほど前のことで、周知が遅れましたこと、お詫び申し上げます。尚、詳細は年明けうどんwebページをご覧いただくとして、審査基準は以下のとおりです。

①新年の幸福を願うことが表現されている。
②「うどん」+1品以上紅いいろどりがあること。
③手軽に調理できること。
④食材費は4人分で概ね2000円以下であること。

個人的にこの審査基準をみて思うに、「②~④は問題ないけど(伊勢海老は④に抵触しそうなのできっとアウトでしょう)、①はかなりハードル高し」という感じ。そもそもうどんの丼の中に、新年の幸福をどうやって表現したらいいのか、皆目見当がつきません。この哲学的な難問を、皆さんがどうやって表現されるのか非常に楽しみで、応募作品を楽しみに待ちたいと思います。またこの①~④に加え、応募者皆さんの地元の特産品を上手に組み合わせれば、【ご当地部門賞】もゲットできますので、どうか奮ってご応募ください。