#304 オススメのサイクリングコース・・・その①
何がきっかけで始めたかは、今となってはすっかり忘れてしまいましたが、サイクリングを初めて20年以上が経ちました。平地を疾走するのも捨てがたいですが、山道は景色も空気もきれいです。上り坂はこいでもなかなか前に進みませんが、信号待ちも渋滞もないので、走っていて断然気持ちがいいです。
ジョギングとかウォーキングもいいですが、自転車は行動範囲が一気に広がるのが大きな魅力です。行動範囲が広がるだけなら、車とかバイクでもいいじゃんと思われるかもしれません。しかし自転車はいつでもどこでも好きなところに気軽に停止できることが決定的な違いで、そこに新しい世界が開けます。それにマウンテンバイクなら、少々の悪路もへっちゃらなので、ますます新世界が広がります。
しかも自転車ペタルは回転運動なので、膝に負担がかかりません。実は以前はジョギングもしていましたが、左膝半月板手術をしてからは自転車専門になりました。また自動車のようにガス代、車検代など余計な維持費はかからず、こげばこぐほどお腹も凹み、良い事ずくめです。ただ唯一の不満は、肝心のエンジンが老朽化しつつあるので、全速力でこいでもスピードにかつての面影はなく、後続車にスイスイと抜かれ、悔しい思いをすることぐらいでしょうか。いくら頭でわかっていても、抜かれるとやっぱり悔しいので、休日もできるだけ、まだサイクリストが出没しない早朝を見計らって出走するようにしています。それではオススメのサイクリングコースをご紹介いたします。
【地点①】
スタートは会社近くの高屋(たかや)登山道入り口で、ゴールは白峰山(しらみねやま)付近。コースの全長は約6700m。平地なら何ともない距離ですが、ゴールの標高は337m(平均勾配は約5%)あるので完走するとかなりの充実感があります。スタート付近は狭いT字路なので、カーナビがなかった頃は、四国八十八ヶ所巡りのマイカーが通りすぎることがよくありました。ここから②の高家神社まではごらんの通り一直線。小さい頃は祭りになると、この両サイドに出店がずらりと並んでいましたが、今は昔です。
【地点②】
ここからは民家がなくなり、山道が続きます。ここには観音寺というお寺と、高屋神社の2つがあります。高家神社は、別名「血の宮神社」という物騒な名前がついていますが、これはむかし崇徳上皇の棺を、ここの石台に安置したところ、血が流れでたためと、言われています。またこの鳥居をくぐった奥には、⑥の地点に抜ける狭い農道があり、かなりの急坂ですが、チャリでここを通るとまた違う雰囲気が楽しめます。この近辺にはみかんが多く栽培されていますが、最近は農家が高齢化したこと、また費用対効果が良くない(つまり儲からない)などの理由で、徐々に耕作放棄地が増加しつつあります。この画像は②⇒③の途中。
【地点③】
この辺りにくると前方左手に瀬戸内海、そして瀬戸大橋が現れます。また眼下には、香川県の海岸線を走る、通称「さぬき浜街道」が見えます。さぬき浜街道の坂出-高松区間は、有料道路(\260)でしたが、この3月に無料化になり、通行量が一気に増えました。一般車両もさることながら、特に大型車両や重量運搬車が増え、しかもそれらは渋滞を避け、早朝深夜に集中するため、沿線の住宅に住んでいる人たちは、当初その振動と騒音でなかなか眠れなかった、と聞きました。
【地点④】
現在、この付近の拡幅工事を行なっています。道路左側は崖のために入念な基礎工事を伴い、素人目にもかなり高額な工事に見えます。公共工事が削減される中、単なる観光目的だけならこんな工事はできませんが、頂上には自衛隊の演習場があるので、可能になったと聞きました。申し訳ありませんが、一般観光客やサイクリストにとっても、走りやすくなります。左側に見えるのは、坂出市の東端、青海町(おうみちょう)です。ご覧の通り、行き止まりの集落ですが、さぬき浜街道の開通時に、五色台(ごしきだい)トンネルが掘られ、県都・高松市が一気に近くなりました。前方上空の崖の上には、崇徳天皇・白峯稜があります。 続く・・・。