#455 ミシュラン東京2015ビブグルマン編・・・うどん店

f455ミシュランガイドといえば、誰もが知ってる、とびっきりのレストランが紹介されているガイドブックです。日本に登場したのは、2007年11月で、先日発売された「ミシュラン東京2015」で第八版となります。ご承知のように☆、☆☆、☆☆☆といった☆の数によって、その素晴らしさを表していますが、中でもトップクラスの☆☆☆レストランは12店舗しかなく、それはミシュランガイドの言葉を借りると、「そのために旅行する価値がある卓越した料理」を提供してくれるレストランだそうです。じゃあ、☆とか☆☆は、簡単かというと、決してそうではなく☆☆☆(12店)、☆☆(53店)、☆(161店)と☆が付いてるレストランは、僅か226店しかない事実からも、☆を付与されることが如何に素晴らしいことであるかがわかります。つまり星の数ほどあるレストランの中で、☆をゲットするのは、如何にハードルが高いかお分かりと思います。

ただこれらのレストランの料理は、すべて超高級料理なので、経済的にもまた食欲的にも毎日食べることができる料理ではないと思います(私は行ったことがないのであくまでも想像です)。つまりフランス料理、天ぷら、お寿司などは確かにおいしいことに間違いないですが、偶に食べるからおいしいのであって、毎日食べたいとは思いません。そういう声を反映してか、昨年よりビブグルマンというアイコンのついたレストランも紹介されるようになりました。ビブグルマンとは、あのタイヤのミシュランマンの親しみやすい顔マークで、これは「5,000円以下で食事ができるコストパフォマンスの高いお薦めレストラン」だそうです。昨年は157店舗、そして今年は新たに和食から22の料理カテゴリーが追加され、「ミシュラン東京2015」では合計325店のビブグルマンのお店が詳細されています。

f455_3もちろん5,000円以下といっても決して毎日いけるレベルではありませんが、それでも一応忘年会や歓送迎会といった催しには気軽に利用できそうです。そして今年は私たち待望のうどん店が、そのビブグルマンとして5店舗紹介され、うどん関係者としては、嬉しい限りです。うどんやそばなどは毎日食べても飽きない料理で、その意味において「真の国民食」であると考えます。よって今後もこういった庶民的なお店をどんどん紹介していただきたいと希望します。

ところでミシュランガイドには、様々なアイコンが使用されていますが、その中の一つに右図の「レストランの快適度」を表すフォーク・スプーンマークがあります。これは料理の味とは関係なく、そのお店の快適度やサービスのレベルを表す指標で、「簡素」~「豪華で最高級」まで6段階に分類されています。「簡素なお店」を表すアイコンは、ラーメンと焼き鳥を表現しているみたいですが、「簡素」といっても決して簡素ではなく、私の感覚からすると全く普通のお店です。そしてマークが1個付いた「適度な快適」となると、すでに充分ゴージャスなお店といった感じがします。

ビブグルマンうどん店5店舗の内訳をみると、快適(1店舗)、適度な快適(2店舗)、簡素(2店舗)となっています。豪華なお店でのおうどんはもちろんそれなりに格別なものでしょうし、また簡素なお店(といっても全く普通のお店)でのうどんは、質実剛健な素晴らしいうどんに違いありません。一級のうどんを提供する普通の佇まいのうどん店が、ミシュランで紹介されるとは、時代も変わったと感じざるを得ません。今度上京の折には是非挑戦したいと思います。

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