#456 2014年今年の三大ニュース
早いもので今年もあと数日を残すのみとなりました。今年も皆様には一年間お世話になりました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。さて昨年の今頃はどうだったのかと思い、#408をみると主な社会情勢として、①特定秘密保護法案や②史上最大規模の予算決定といった話題がありました。①は今でも時々耳にしますが、どんな大きな議論や争点も時間と共に風化するものだと痛感します。また②については、予算編成時に「経済再生と財政再建が両立できた」とのコメントがありましたが、一年が経過した今でもなかなかその実感はわきません。政治・経済というのはかように難しいということでしょうか。
さて今年のさぬきうどん業界も、お陰様で無事一年を終了することができ、これから大晦日にかけてはどこも年越しうどんの製造に追われます。かつてのフィーバーぶりは見られませんが、安定した人気が持続しているような雰囲気です。ここで独断ではありますが、今年もさぬきうどん業界における三大ニュースをチョイスしてみました。
①#443 「さぬきの夢」製麺研修会
ご存知のように「さぬきの夢こだわり店」とは、常時「さぬきの夢」を100%使用したうどんを提供している香川県内にあるうどん店のことです。ただ手を挙げれば、誰でもなれるというわけではなく、こだわり店になるには、「かがわ農産物流通消費協議会」が「めん、だし、サービス」の3つの審査基準を満たしていると、認定する必要があります。現在香川県では、13店舗あるこだわり店を将来的に30店舗まで引き上げようと計画中です。
こだわり店に認定されると、香川県小麦を使用していることをアピールでき、また香川県から有形無形のサポートを得ることができるなどメリットは沢山あります。しかし現実には「もし小麦粉を変更したら、顧客の反応がどうなるか心配だ!」とか「打ち慣れていない小麦粉にうまく対応できるだろうか?」と躊躇されているうどん屋さんもかなりあります。よってこの「さぬきの夢」製麺研修会は、そういった不安を払拭するのが目的でもあります。どうか1店でも多くの申請をお待ち申し上げております。
②#455 ミシュラン東京2015ビブグルマン編・・・うどん店
ミシュランガイドというのは、超高級レストランばかりを対象にしていると思い込んでいたので、至って普通の店作りのうどん店が、そのうどんの品質だけを評価されミシュランガイドに紹介されるとは、思いもよりませんでした。時代は変わったものだとつくづく痛感します。しかし考えてみれば、本当に美味しいものが正しく評価されるということは、全く自然なことなので、これが普通なのかもしれません。これを機会にUdonが世界中に広まることを期待せずにはいられません。
③#454 全国年明けうどん大会2014 inさぬき
全国の有名うどんが一堂に会した、「年明けうどん大会2014 in さぬき」は、サンメッセ香川にて盛大に開催されました。うどんの原料は小麦粉、食塩、水と至って簡単なので、もちろん上手い下手はあるにせよ、誰が作っても似たようなものができあがると思うかも知れません。しかし実際には加水量、塩度、熟成方法、ゆで時間などによって、かなり異なるし、出汁にもかなりのバリエーションがあります。
尚これ以外に、消費税アップに伴ううどん価格値上げ(#428)も大きいニュースかと思います。増税の影響でさぬきうどん一杯の価格は234円(セルフ店200円・一般店312円)となりました。また併せて四国新聞2014.12.24掲載の「2014香川県内10大ニュース」もアップしておきます。明るいニュースといえばカマタマーレ讃岐がJ2残留を決めたくらいでしょうか。それではみなさんどうか良い年をお迎えください。来年もよろしくお願い致します。