#462 マイケル・ブーブレ武道館ライブ

f462立春も過ぎたというのに、まだまだ気合いが入る寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。担当者はマイケル・ブーブレ(Michael Bublé)というシンガーが大のお気に入りですが、CDを見せてもらったとき「マイケル・バブルって誰な?」と聞き返したのを覚えています。最初は「えらいオールディーズな歌い方をする歌手やなあ!」と思っていましたが、何度か聴きこむと「確かに上手い」と感じ入りました。
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今まで何度かライブやコンサートに足を運んだことはありましたが、大きな会場で盛り上がる「(いわゆる)これぞ、ライブ!」というものは今回が初めてでした。これは私の音楽体験の中でもかなりいい線いってので、その興奮を忘れないうちにここにまとめておきます。

会場は日本武道館。アーティストはマイケル・ブーブレ(Michael Bublé)というカナダ出身のジャズ・ポップスシンガーです。彼はシナトラの再来とも言われ、グラミー賞も4度受賞しています。これは個人的なことですが、私は同じアーティストでも曲によって好き嫌いが分かれるため、これまで「私は◯◯のファンです」と言えるアーティストがいませんでした。しかしです、私にとってブーブレ様は全てがツボです。歌声の美しさは勿論、歌唱力特にアドリブ・アレンジの上手さ、人の心にストレートに語りかけてくる歌詞、MC(曲の合間のおしゃべり)から感じられる人柄の良さ(優しさ・面白さ)、また彼が引き連れてくるビックバンドの素晴らしさ・・・などなど枚挙にいとまがありません。

全世界で絶大なる人気を誇りチケットは即完売、の彼ですが何故か日本での認知度はまだ低いのか、今まで来日がありませんでした。しかし昨年6月ロンドンから始まったワールドツアーにより、今回遂に日本公演が実現したのです。初来日・初公演が一夜限りしかも日本武道館なんて異例中の異例ではないでしょうか・・・。

会場には20代の若者から年配の方まで、実に幅広い世代が集まっていました。普段、ブーブレの名前を挙げても知らんぷりされることが多いのですが、集まった全員が彼のファンであり音楽が好きなんだと思うと、そのうちの一人になれて本当に嬉しく思いました。会場全体がひとつになり盛り上がるのを肌で感じることができるのは、やはり大きな会場ならではの魅力です。

セットリストはというと、オリジナル曲とカヴァーが半々くらいでしょうか。シナトラやナット・キング・コールはじめ、テンプテーションズやビージーズといったボーカルコーラスから、近年グラミー賞でもおなじみダフトパンクやコールドプレイ、バックストリートボーイズといった面々です。原曲が素晴らしいのが勿論前提にありますが、ブーブレがカヴァーするとどの曲もまた味わい深さがぐっと増します。

武道館という場所柄、当初は若干気が引けていたのですが、意を決して参戦して本当に良い経験になりました。彼が次に来日するのはいつになるか分かりませんが(「またすぐに戻ってくるよ」とは言っておりましたが)、その時も必ず足を運ぶつもりです。そのときはきっと今よりチケットの入手が困難になっていることでしょう。

ところでライブ前日ワクワクしつつも、よくよく考えてみると「ブーブレの話すMCは私に理解できるのだろうか?」と思い、急に焦り始める私。しかしたった一日でどうなるものでもなく、仕方ないなと諦めました。ところがどっこい、当日マイケルの話す英語は、聞き取りやすく、またジョークも同様に分かりやすく、音楽だけでなくそのお喋りも堪能しました。思うにマイケルは、日本の聴衆が聞き取りやすいように言葉を選び、またゆっくりと喋ってくれたのです。その細やかな心遣いに一層、彼の音楽が好きになりました。が、次回カムバックの際は英語のお勉強も必要だな、と再確認いたしましたので、これから頑張ろうと思います。

Michael Bublé – It’s A Beautiful Day

Michael Buble full concert
https://www.youtube.com/watch?v=CmLCFlJ79sQ