#470 断捨離
寒の戻りも峠を越え、いよいよ春らしい陽気を迎えつつあるように思います。これまでは釜あげや鍋焼きうどんが良くでていたうどん店も、これからはザルうどんなどが少しずつ増える時期です。またうどんの製造現場でも加水率や塩水濃度の調整が必要になってきます。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
================================
4月に入り心機一転のこの時期、部屋の大掃除や衣替えをされた方もいるのではないでしょうか。最近ブームとなっている「断捨離」という言葉がありますが、これは断(いらないものを絶つ)捨(いらないものを捨てる)離(ものへの執着から離れる)という意味だそうです。
私の母は「強烈な捨て上手」で、常々余計なものはすぐに棄てる主義です。自分だけのものなら何を捨てようが一向に差し支えないのですが、中には私にとって大切なものも当然含まれており、これについては、家庭内では以前からよく苦情がでていました。そういう苦情に対抗してか、いきなり捨てずに、まず視界から隠しておき、様子を伺うというトリックプレーもありました。「◯◯どこにある?」と聞かれると「△△にあります」と答えてくれるのですが、一定期間に問合せがないともう不要だと解釈され、そこで初めて捨ててしまうという方法です。それに懲りた父は、本当に大切なものは会社に置いているようですが、自分の部屋以外に置場のない私は、仕方がないことと諦めていました。
しかしというか、残念ながらというか、また案の定というか、この「なんでも片付けたがるDNA」は私にもしっかり受け継がれているようで、自分でも身の回りのものはかなり少ないと確信しています。いつ友人が部屋にきても、片付いているからか「綺麗好き」というイメージが定着しているようです。
先日こんな事件がありました。友人何人かで部屋に集まった際、一人がなんとあろうことか(!)ポテトチップスの欠片を落としてしまったのです。その友達は私が気づいてないと思ったようですが(甘いですね!)、隣の友人に「ばれたらやばいよ早く拾わなきゃ、言わないでね!」と助けを求める素振りをしていました。しかし私はその瞬間をしっかり目撃していたし声も全て聞こえていたので、努めて平静を装い「そんなことで怒ったりしないから!」と軽く流し、その件は笑い話で収まりました。「綺麗好き」という好印象の言葉も、エスカレートしてしまうと、「潔癖症」という病気になってしまいます。
話が逸れてしまいましたが、身の回りの整理整頓は、つくづく難しいといつも悩みます。「要るか要らないか判断がつかないのでとりあえずとっておく」方式では、身の回りの物はどんどんと増え続けます。文書・書類の類はスキャンしてPDF ファイルで保存すれば場所をとらないので良いかなとも思いましたが、やってみると確かに場所はとらないけれど、面倒くさいばっかりで、後で見返すファイルはほとんどありませんでした。
実践されている方も多いとは思いますが、現在、私が気に入っているメールや文書の管理方法は、次のような方法です。「後で必要かも?」と思う情報は、とりあえず自分宛にメールしておきます。それらはクラウドのメールボックスに放り込んでおき、後は検索窓で、キーワードを連想しながら検索します。今のところはこれで上手くいっているような気がします。もし「もっと良い方法を知ってるよ」という方がいらっしゃれば是非教えてください。それにしても身の回りの整理整頓でも、こんな方法ができればいいのになあ、とつくづく思います。