#478 はとバスで東京観光
イラスト担当者による新着情報をお届けします(今回はドローソフトを利用して着色もチャレンジしてみました)。昔の東京観光といえば、「何がなんでも東京タワー」だったような気がしますが、最近は色んな名所が登場し、どれにしようか迷います。また最近は円安効果で海外からの観光客もぐっと増えました。しかし円安になると、輸入品がどんどん値上がりします。日本は小麦の90%を輸入しているので、当然小麦価格も上昇するはずですが、幸いここ最近は小麦の国際価格は比較的安定しているため、その影響はあまり大きくはないようです。
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先日、友人と「はとバス」に乗ってきました。「オー・ソラ・ミオ」という名前の観光用2階建てオープンバスです。以前から都内でちらほらそのバスを見かけていたので、いつか自分も乗ってみたいなあと思いつつ、今回その願いが叶いました。はとバス観光には3つのコースが用意されていて、今回私たちが選んだのは「TOKYOパノラマドライブ」というレインボーブリッジや銀座を通る約1時間のコースです。
チケットを買い14時に東京駅を出発。全員がそれぞれ2階に指定席を用意されています。同じ組には外国人観光客が数名、あとはご年配の方たちがほとんどで、平日の真っ昼間にも拘らず席はほぼ埋まっていました。全て二人掛けの椅子なので、私の前に座っていたご年配の方たちもお互い初対面だったようですが、すぐに楽しくおしゃべりを始めました。開放的で和気あいあいとした雰囲気がもたらす効果でしょうか。前方見ると、ガイドさんはまだ新人なのか、少し緊張した面持ちのようでした。
しかし一旦説明が始まるとやはりプロです。バスガイドさんの説明は、土地や建物のお話から雑学まで多岐にわたり、とても興味深く聞き入りました。例えば東京駅や皇居のある千代田区は、交通の要やオフィス街として普段多くの人々が行き交いますが、正式に住民登録をしているのはたった2世帯だけという事実。また、皇居のお堀では昔うなぎが捕れていた。東京駅の横の長さは東京タワーの高さ+2メートル(つまり335メートル)とか等々。ガイドさんはこうやって観光バスに乗っていると、知識が沢山身に付くだろうと想像してみたり、でも一方で沢山お勉強して、苦労しながら頑張っているんだなあとも思ってみたり、不意に色んな考えが湧いてきました。
僅か1時間の観光バスツアーでしたが、東京の街を満喫することができました。みなさんも機会があればぜひ体験していただきたいのですが、そのときには経験者として1つだけアドバイスがあります。それは首から上の防風対策です。当日は眩しすぎるほどの快晴で気温はそこそこ、よって普通に道路を走行しているのには何の問題もありません。しかし目玉の一つでもあるレインボーブリッジに向かうため、首都高にのってからのことです。
東京湾をまたぐレインボーブリッジの上、オープンバスで2階ということに加えて正面からの激しい強風で眼も開けられないほどです。バスガイドさんも何やら説明していますが、風の音で全く聞こえません(そもそもバスガイドさんを正視することもままなりません…)。前のご婦人たちは、帽子を被っていましたが、それも飛ばされそうになるため抑えるのに必死。皆、髪がオールバックになりながら、じっと橋を渡り切るのを我慢して耐えている姿は、周りからは見応えがあるかも知れませんが、当の本人たちは必死です。この防風対策さえできていれば、この観光コースは100%ばっちり楽しめたはず。みなさんも「TOKYOパノラマドライブ」コースを選択される場合には、水泳用キャップとゴーグルをお忘れなく。