#482 歌舞伎鑑賞&ビタミンB2添加うどん
イラスト担当者による新着情報をお届けします。なんでも歌舞伎鑑賞にいってきたそうです。ところで話は異なりますが、ビタミンB2もしくは別名リボフラビン(Riboflavin)は、黄色の着色料として広く利用されています。そしてその使用方法により、ビタミン強化が目的ならば「原材料」として、また黄色の着色料として使用されるのであれば、「食品添加物」という表示になります。
例えばてんぷらの衣には黄色っぽいものがありますが、これはビタミンB2による着色効果で、この場合の表示は「食品添加物」となります。小麦粉だけだと白っぽく仕上がりますが、白い天ぷらと黄色い天ぷらのどちらが良いのかこれは好みによります。
そこでうどんをビタミンB2で着色したらどうなるのかと、試しにやってみました。添加量は僅か0.1%でしたが、効果は絶大。ただ誤算は、「食欲をそそる淡黄色」になるのかと思いきや、逆に「食欲減退させられる派手な原色の黄色」でした。営業のO君曰く、「風味・食感は変わらんけど、色に関してはビタミンB2がゆで湯に抜け、麺も黄色くなるし、このケバイ黄色では食欲はでませんね」っと。天ぷら粉は好みに応じてビタミンB2 はOKですが、うどんの場合は、どうみてもアウトでした(比較画像は最後にあります)。
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以前から歌舞伎を観たいと言っていた友人と予定が合ったので、歌舞伎座公演に行ってきました。その日は25日、6月公演の最終日です。歌舞伎座では基本的に昼と夜の2部に分かれていて、月毎に演目を変えて上演をしています。お休みは月末の5日間程で、月が明けると直ぐに新しい演目が始まるので、スケジュールはタイト、また見た目とは裏腹に体力的にもかなりハードです。
今の歌舞伎座は平成25年4月に第5期として改築され、銀座の街並みで圧倒的な存在感を放っています。新歌舞伎座がオープンした当初の4~6月は、まだ歌舞伎に馴染みのない人たちにもその魅力を知ってもらおうと、メディア等でも頻繁に活躍している今をときめく若手役者を揃え、また幕開けにふさわしく華やかで分かり易い演目といった公演プログラムでした。私も調度そのうまいタイミングで歌舞伎に接することができ、歌舞伎ワールドにすんなりと入ることができました。
歌舞伎のチケットは高額なので、頻繁に観ることは難しいです。しかし一幕見席だと、当日でも取れることが多く、値段も2000円ほどとお手頃です。また最寄りの東銀座駅から地上(歌舞伎座)に上がるまでの広間でも、関連グッズや食べ物などを販売する出店が多くあり、心が躍ります。筋書(パンフレットのようなもの)は駅でも購入することができ、演目内容は勿論、役者へのインタビューや写真、役者一覧など盛りだくさんで、公演自体を観ることができなくても、これだけで十分に楽しめるものに仕上がっています。またこの筋書の表紙はその季節を題材にした筆絵が描かれており、月ごとに「日本の四季」の変化を感じさせてくれます。
今回私が観た演目は「天保遊侠録」と「新薄雪物語」でした。詳細はここでは割愛しますが、前者では全体的に面白く陽気な内容ですが、最後の場面では思わず感涙してしまいそうなほど人間味あふれる細かい描写が素晴らしく、後者では華やかな場面をより際立たせるための様々な演出(アクロバティックな演技もあったり)が印象的でした。
歌舞伎を始めとする日本の古典芸能は、きっかけがなければなかなか足を運ぶことがありません。観ても内容が分からず楽しめないのではないかという不安が正直ありましたが、実際に行ってみると観客の皆さんに楽しんでもらおうという色々な工夫や配慮が随所に感じられます。また、回数を重ねるにつれて気づくことも多く、現代でもこうやって受継がれている日本の伝統であることの理由を改めて実感させられる素晴らしい機会となりました。
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ノーマルうどん vs. ビタミンB2添加うどん