#511 アパート事情

今年は讃岐の地も暖冬で、1月下旬には既に梅が開花しました。しかしその後は定期的に寒波がやってきているせいか、今も梅の花は散らずに残っています。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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今年はどうも暖冬のようで、ニュースを見ていても冬物衣料や野菜価格に影響がでているようです。とは言うものの冬は冬、寒波が何度か襲来します。特に1月下旬にやってきた大寒波は、東京だけでなく南国地方にも降雪・積雪をもたらしました。雪には縁のない香川で育った私は、雪を見るとわんちゃんと同じように興奮し、わくわくして居ても立っても居られなくなり、年甲斐もなくはしゃいでしまいます。

特に雪だるまは定番中の定番で、去年に引き続き今年もアパートの玄関先に作りました。アパートに移って4年目、雪だるまは2度目です。私の住んでるアパートは2階建て全6室ですが、他の住人の方と顔を合わせる機会はほとんどありません。ですから公共の場である玄関先に、突如現れた雪だるまに、他の住人たちがどう感じるかは、わかりません。しかしどうしても雪だるまを作りたい、という欲求には勝てず、今年も勝手に作ってしまいました。

心配症の私は、去年初めて作った時には、「他の住人の人たちはこれを見てどう思うだろうか」とか「ひょっとして誰かに蹴っ飛ばされはしないだろうか？」などと色々心配ばかりしていましたが、皆さん心優しい方ばかりのようで、雪だるまは何日経っても、そこに立てったままでした。今年も多少の不安を抱きつつ、無事に設置が完了し、日差しで溶けるまでじっとそこにいました。しかも清掃員の方も気を遣っていただき、雪かきはしても、雪だるまはそのまま残してくれました。そんな今年の雪だるまですが、どういうわけか、クマのように仕上がり。日に日に痩せこけ、やがてフクロウのようになりました。

雪だるまの話ですっかり盛り上がってしまいましたが、実は何が言いたいのかというと、私のアパートは決して豪華ではありませんが、実に快適で過ごしやすいのです。友達と話していると、ご近所トラブルの悩み相談を受けることもありますが、私の場合はこれまでの3年余り一切ありません。但し、助けてもらったことはあります。以前、夜中にコンビニにいこうとして、勢いよく飛び出したものの、両手にあるのは財布とスマホだけ。しかしアパートの住人は、非常識な時間帯にも拘らず、嫌な顔ひとつせず、オートロックを解除してくれました（#423）。

最近のニュースを見ていると、凶悪事件が次から次と起きているように思えます。しかしよくよく考えてみると、ニュースになるのは、滅多に起こらないことが起こるからニュースになるのであって、日常茶飯事に起きていることではありません。ニュースをみると、怖い人って沢山いるような錯覚に陥りますが、実は大多数の人たちは私のアパートに住んでいる人たちのような、優しい方々ばかりではないかと思うのです。この場をお借りし、アパートの住人の方々にはこれまでのお礼並びに、これからもどうかよろしくお願いいたします。