#590 スポーツの秋

f590さぬき路にもやっと秋が訪れ、休日になるとサイクルスーツに身をまとったサイクリストが、次々とロードバイクにまたがり、颯爽と駆け抜けていきます。最近の特徴として、なぜか年配サイクリストが目立つような気がします。多くの人たちが実践すれば医療費も一気に減少するのではないかと思ったりします。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。

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気づけば秋も真っ只中。秋といえば食欲の秋、読書の秋、そしてスポーツの秋。私が学生の頃は「運動会といえば秋」、と相場は決まっていたのですが、最近では春開催も目につきます。「秋は文化祭などの行事と重なるので忙しい」、「台風の影響を受けやすい」、「夏の猛暑の中での練習は大変」、「受験への影響を避けたい」といったことが、春開催シフトへの理由のようです。でも「やっぱり運動会は秋でないと雰囲気がでないなあ」と個人的には強く感じます。

私がしっかりスポーツに打ち込んでいたのは中学時代の部活動が最後、それから優に10年余りが経過してしまいました。道理で最近は、身体が重く感じるのかもしれません。生来決して運動嫌いではありませんが、年齢を重ねるにつれ、なぜかスポーツをする機会が減ってきました。「それではいかん」と一念発起し、ここ数年で挑戦したスポーツが、ボルダリング、フットサル、ランニングです。

f590_3ボルダリングは、ご存知のように最近メジャーになりつつあるフリークライミングもしくはスポーツクライミングです。ボルダー(boulder)は大きな岩のことですが、ボルダリングはロープなど使わず両手両足と身体だけで壁を登っていくスポーツです。身体は軽いほうが動きやすいですが、ボルダリングに求められるのは柔軟性と体幹です。運動が得意でも、いざボルダリングになると悪戦苦闘する人がいるかと思うと、普段大して運動をしていなくても意外とひょいひょい登れる人もいます。

ボルダリング教室へ行くと、壁にはカラフルなホールド(手で掴んだり足を引っ掛けるポイント)が沢山不規則に並んでいます。同じ数字が書かれているホールドのみを使って上まで登り、最後のホールドを両手で掴めばクリアとなります。レベルが上がるにつれて、ホールド間の距離が遠くなったり、また小さくなって捉えにくくなったり、更には壁が前に反り出したりします。私が初めて友人とボルダリング教室を訪れた時、あまりの楽しさに加減がわからず6時間近くワイワイやっていたら、翌日、鉛筆を持つ手が震えっぱなしだったことがありました。

フットサルはというと、退社後や休日に社会人がチームを組んで楽しむことが多いようです。私も小中学生時代の友人たち(東京組)と、休日の朝9時集合でコートを貸り、チャレンジしました。しかしそんな二、三時間で上手くなるわけでもなく、単なる素人の球蹴りに終始し、みるに堪えない試合をした覚えがあります。

f590_2そしてランニングは、今年の初夏に始めました。仕事から帰宅途中、あまりに空気が穏やかで気持ちが良いので、「これは何も持たずに走ったらさぞかし気持ちがいいだろう」、と思ったのがきっかけでした。普段は通勤着に身を包み、少なからず窮屈で緊張感を持ちながら日常生活を送っているので、何も持たず、化粧もせず、ランニングウェアとスニーカーで街に飛び出すとかなり新鮮な気分でした。

目下の悩みは、これら3つの中で、きちんと継続できているものがないことです。月初めには手帳を取り出し、この日は「ランニング日」と書き込むのですが、平気でそこへ他の予定を上書きしてしまう自分に少々呆れています。まだまだ自分の中では、「スポーツの秋<食欲・物欲の秋」ということが判明し、不明を恥じる次第です。