#597 全国年明けうどん大会2017 inさぬき

f597「年明けうどん」は、うどんの更なる振興を図る目的で、さぬきうどん振興協議会が、2008年8月6日に商標登録を申請し、2009年のお正月より実施されています。早いもので、今回で9回目となりました。当初は、その響きに多少の違和感を感じたものの、今ではすっかり定着しました。さて今年も昨年に続きサンメッセ香川にて12月2・3日の2日間、全国年明けうどん大会が開催されました(昨年の様子は#551)。会場には今年も北は北海道から南は台湾まで24種に及ぶ名物うどんが一堂に会しました。

うどんのチケットは、昨年同様3枚綴りで1200円。3店まわれば胃袋は丁度いい塩梅になります。回を重ねる毎に、売り子さんも、堂に入ってきたのか、威勢のよい掛け声についつい列に並びたくなります。ただ全店制覇は無理なので、営業のO君と二人で廻り、計6杯のうどんテイスティングを行いました。チョイスはもちろん各自の独断です。以下テイスティングした6種のうどんを簡単にご紹介します。

①伊勢うどん
太くて柔らかいうどんに独特のたまり醤油を絡めていただきます。讃岐うどんとは対極にある、ふにゃふにゃ麺ですが、だからこそでんぷんがしっかりと糊化され、小麦でんぷんの味が堪能できます。コシが強いばっかりが、うどんではありません。小麦でんぷんの旨味がしっかりとひきだされたうどんは、何度食べても飽きません。

②大分だんご汁
大分といえば、「だんご汁」と「やせうま」。小麦粉を練った団子を、野菜がたっぷり入った味噌仕立てのお汁に入れたら「だんご汁」、また砂糖ときな粉にまぶしたら「やせうま」となります。今回使用の団子は、幅の広い群馬の桐生名物「ひもかわ」のような感じで、素朴なだんご汁でした。香川では、白味噌仕立てのお汁に、お塩を入れずに打ったうどんを入れて、「打ち込みうどん」となります。

③富士吉田うどん
超強力なコシのあるうどんに、たっぷりキャベツがのったうどんが、富士吉田うどんです。昨年に引き続き2年連続でテイスティングしました。ただ硬いだけでなく、しっかりとうどんの旨味を感じます。一口噛んだだけで、2006年に富士吉田うどんツアーにいったときの光景が蘇ってきました。一口にうどんといっても、やはり各地方独自の製法があるものだと感じ入りました。

④台湾豚しゃぶうどん
台湾からこられた樺島さんチームは、昨年、ワンタンうどんをご提供されましたが、今年は豚しゃぶ。ニンニクがたっぷり効いた豚しゃぶうどんは、独特です。O君曰く「ニンニクが上手く絡まってナイスな味に仕上がっています」っと。

⑤さぬきうどん(きつね&あん餅)
最後は二人でさぬきうどん。私がきつねで、O君はあん餅うどん。あん餅はさぬきのお雑煮の定番ですが、うどんに赤いあん餅を入れると年明けうどんとなります。当日のトッピングは「あん餅」、「海老のかきあげ」、「きつね」の3種を用意し、注文時の残数がそれぞれ300、65、15でしたので、あん餅はちょっとハードルが高かったのでしょうか。しかしこのあん餅年明けうどん、なかなかイケるので、恐れずに機会があれば、是非チャレンジしてみてください。

今回はなんと、落語のラジオ公開生放送が中継中で、林家竹丸さんがうどん落語を演じておられました。内容もさることながら、そのうどんを啜る表現は、誠に臨場感たっぷりで、びっくりしました。番組終了後、竹丸さんが、「これがうどんを啜る音、そしてこっちがラーメンを啜る音」と表現されるのですが、私にはどちらも同じに聞こえます。更に続けて「違いを聞き分けるには、30年かかります」っと。これは真実なのか冗談なのか、私には判断がつきませんでした。

大分だんご汁と伊勢うどん
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富士吉田うどん
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台湾豚しゃぶうどん
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さぬきあん餅うどん と さぬききつねうどん
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竹丸さん・・・うどんとラーメンの啜り方を聞き分けるには30年かかる?
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年明けうどん大会2017 in さぬき
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