#754 2021年春本番・紫雲出山の桜
朝夕はまだまだ冷えますが、日中はポカポカ陽気が続き、春の訪れを感じます。あと一週間でお彼岸ですが、昨日はフライングしてお墓参りに行きました。すると桜が開花していてびっくりしました。以前の桜シーズンといえば、4月の入学時期と、相場が決まっていたのですが、温暖化のせいか随分と早くなりました。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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ここ最近の東京は、20度近くの暖かい日もあり、だんだん春の訪れを感じるようになってきました。そしてこの時期になると、毎年悩まされるのが花粉症です。遠い昔の記憶ですが、今にして思えば、症状からして、中学生頃におそらく一度、花粉症になっていたような気がします。しかしいつの間にか、その花粉症とおぼしき症状は出なくなりました。花粉症は、桶から溢れる水に喩えられることがあります。これは桶に水(花粉)がどんどん貯まっていき、桶から溢れると、花粉症を発症するという喩えです。つまり許容量を超えると、症状がでるので、私の桶は小さいのかもしれません。
その後は、暫く症状は収まりましたが、それは毎朝のヨーグルトのおかげであると、勝手に思い込んでいました。ネットで調べると、表現は様々ですが、ある程度の効果はありそうなので、「やっぱりヨーグルトのおかげかな」と思っていたら、なんと数年前に再発しました(また桶から水がこぼれだしたようです)。そしてその後は毎年、判でついたように、季節になると、目の痒さ、くしゃみ、そして鼻水に悩まされる日々が続いています。数日前は、薬の服用を忘れたところ、翌朝目覚めると、あろうことか目がお岩さんのようになっていました(その日は休みでラッキーでした)。たった一錠の錠剤ですが、その効果を痛感しました。
そんななか、もうすぐ桜の見頃もやってくると思っていたら、昨日(2021.3.14)のニュースでは、「本日、平年より12日早く、また昨年と同じ日に開花しました」と聞き、びっくりしました(これも気候変動が原因でしょうか)。私は今のアパートに住んでから毎年近くのお寺の桜を楽しみにしています。小さなお寺ですが門を抜けると両側に大きな桜の木が2本伸びていて一本一本の枝にしっかりと花が付いています。見頃の時期になると、お寺は夜も開放され、綺麗にライトアップされています。桜を見ると「ああ、日本に生まれて良かったな」と思うのは、私だけではないはずです。ネガティブになりがちな世の中ですが、ほっと心安らぐ機会を大切にしたいです。
ところで桜の名所といえば、郷土の香川にももちろんあります。最近特に知名度がアップしたのが、紫雲出山(しうでやま)の桜でしょうか。ここは香川県西部、三豊市(みとよし)の北側に位置する荘内半島(しょうないはんとう)の先端にあります。
標高352mの紫雲出山の桜は、島々が点在する風光明媚な瀬戸内海をバックに、幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。この庄内半島には、浦島太郎伝説があり、竜宮城から戻った浦島太郎が玉手箱を開けたときの白煙が、紫の雲になってたなびいたことが紫雲出山の名前の由来です。
また以前、ニューヨークタイムズが「2019年行くべき52カ所の旅行先」を選定しましたが、なんと紫雲出山が、日本唯一の第7位にランクイン。このとき紹介された画像が、瀬戸内の島々をバックにした「紫雲出山の夕暮れ」の桜画像でした。このような「瀬戸内の島々」の美しさを、国際的に評価されたことは、うどん県民として素直に嬉しいです。このような背景もあり、今年(2021年)の桜シーズンには、渋滞が予想されることから、紫雲出山では3月27日~4月12日に期間、交通規制が行われることになりました。みなさんもコロナ禍が終息すれば、是非一度うどん県の桜を見に来てください。