#758 ネット難民

再び変異ウイルスが猛威を振い、感染拡大が続いている中、いよいよ第4波に入ったようです。相変わらずの自粛生活が続いていますが、少し希望も見えてきたようにも思います。というのは、変異ウイルスの本家、イギリスではワクチン接種が進み、沈静化の傾向がみられます。ワクチンのおかげで、感染を防ぐことができ、実効再生算数が減少するからです。日本もこれからワクチン接種が進むと、沈静化するはずなので、今しばしの辛抱です。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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引き続きコロナが猛威を奮う中、桜はすっかり散ってしまいました。全国的に開花が早くなり、「入学式シーズンに桜は満開」といった光景は、もはや昔話かも知れません。時節柄、大勢で集まってお花見という光景が見られませんでしたが、来年こそは思う存分満開の桜の下、お花見をしたいです。私は今年も近所の神社へ桜を見に行きましたが、あいにくタイミングが合わず満開のチャンスを逃してしまいました。

ところで先日、突如自宅のネットが繋がらなくなりました。普通は、お家に帰るとWi-Fiに切り替わり、サクサクと動くのですが、動画がすぐに止まるので、「これはおかしい!」と気付きました。一度コードを引っこ抜いてルーターを再起動すると、最初の数分は繋がるのですが、またすぐに鈍くなり、それを繰り返すうちに、どうにもこうにも繋がらなくなりました。Wi-Fiが利用できないので、iPadやMacBookも使えず、よって何もできません。

じっと耐えること3日間、一向に状況が改善しないので、痺れを切らした私はプロバイダーに電話をしました。しかしその電話がまた全然繋がりません。しかしこれを解決しないことには、私は自宅にいる限りネット難民になってしまうので、何度も挑戦した結果、やっと受付時間ギリギリの金曜18時前になって繋がりました。担当者に、事の経緯を詳細に説明した結果、作業担当者が自宅に点検に来ることになりました。しかし同様の事例が多いせいか、時間の調整がなかなかつかず、直近では土曜か日曜の9-21時(いつ来るか分からない)、もしくは1週間後という非常に大雑把なスケジュールでした。しかしネット難民を続けるのは耐えられないので、当方の予定を急遽変更し、土曜を終日空けることにしました。

そして担当者がやってくる当日の朝、作業がしやすいようにと配線周りを掃除した後、ふと確認するとなんとネットが繋がっているではありませんか。なんで今まで繋がっていなかったのに、なぜ担当者がやってくる直前になって復旧するのか、全く理解できません。ひょっとして配線がどこかゆるんでいたのかも知れません。そうやって状況がよくわからないうちにウロウロしていると、担当者から電話がかかってきました。

「実は確認したいのですが、現在ネットは復旧していませんでしょうか?」っと。そこで私が、ネットが繋がった経緯を話すと「実は数日前からこの地域一帯のネット電波が弱まる傾向にあり、アラームが鳴ったので、先程改修工事を行いました」との衝撃の事実を告げられました。「そういう状況だったら、それを先に言ってよ!」という憤懣やるかたないない気持ちがこみ上げるよりも先に「なるほど、自分の配線環境の掃除が甘かったせいではないのだ」という謎の安心感が心を満たしました。

結局、その日は担当者が来ることもなく、電話の後は、なんと二度寝をしてしましました。起床後は、二度寝の虚無感よりも、ネットが繋がっている幸福感の方が強く、改めてネットの重要性を再確認させられました。ネットは今や、水道や電気と同様に生活の重要インフラであることは間違いありません。ネットが手放せないことを痛感した一週間でした。