#787 さぬきうどん、それだけじゃない「さぬきの夢」・・・「さぬきの夢」利用促進協議会
香川県産小麦「さぬきの夢」は、香川県農業試験場がさぬきうどんのために開発した小麦です。初代「さぬきの夢」は2000年に登場した「さぬきの夢2000」、そして現在は2代目の「さぬきの夢2009」にバトンタッチしています。新たに開発される「さぬきの夢」の新品種は、命名規則としてその開発された西暦年20XXが付与されることになっています。つまり現在の「さぬきの夢」は2009年に開発されたので、そろそろ新品種「さぬきの夢Ver.3」の登場が待たれるところです。
ところで「さぬきの夢」は、ここ数年天候に恵まれ、例年豊作が続いています。特に平成29年以降は、毎年6,000~8,500㌧の範囲で順調に推移し(#752)、供給量にも少し余裕がでてきました。そこで「この際、うどん以外にも使用用途を拡げようではないか」という声が聞かれるようになり、R3年7月13日、「さぬきの夢」利用促進協議会を立ち上げ、更なる知名度アップと利用促進を図ることになりました。具体的には、昨年既に「讃岐餃子」(#744)に利用され、今回は更に「手延そうめん」、「お好み焼き・たこ焼き」、「和菓子」、「洋菓子」などへも利用範囲を広げることになりました。
「うどん県それだけじゃない香川県」は、うどん県のPR標語ですが、それは香川県には、さぬきうどん以外にも、魅力的な観光資源が沢山ありますよ、という意味です。具体的には、「栗林公園」、「こんぴらさん」、「猪熊弦一郎美術館」、「東山魁夷せとうち美術館」、「豊島美術館」、更にはオリーブ、骨付鳥、など枚挙にいとまがありません。そしてその標語に倣い、今回のタイトルは「さぬきうどん、それだけじゃない『さぬきの夢』」としました。つまり「さぬきの夢」の利用用途は、さぬきうどんだけではなく、それ以外にも沢山ありますよ、という意味です。
そして先日(令和3年11月17日)、高松国際ホテルにて、「さぬきの夢」新商品発表会が大々的に開催されました。最初に登場したのは、小豆島手延素麺協同組合が開発中の手延そうめん(細麺・太麺の2種)。高松国際ホテルのシェフが直々に、創作料理2アイテム(「ナスとトマトの冷製イタリアン素麺(細麺)」と「オリーブ豚の豆乳担々麺風素麺(太麺)」)を披露してくれました。どちらも「ああ、素麺にはこんな調理方法もあったのか」とその魅力を再発見しました。前者は、フレッシュトマトとバルサミコ酢風味のナスマリネに、オリーブオイル、バジルでシンプルにイタリアン風に仕上げた細麺。後者は、伊吹産いりこのだし汁にさぬきの白味噌と豆乳で仕上げたスープ。そしてこのスープが絡みやすいように太麺を使用し、更にトッピングにはオリーブ酢豚挽き肉にニンニク、生姜、白ネギのミートソースで、担々麺風に仕上げています(画像参照)。
和菓子・洋菓子については、出品点数が多く、とても紹介しきれませんが、個人的には「讃岐の和三盆まんじゅう」や、カステラといった直球ど真ん中勝負の和菓子に惹かれました。皆さんもうどん県に来られた折りには、うどんツアーの合間に、デザートコースも挟んで、「さぬきの夢スイーツ」も是非、お試しください。いずれにしても、現在「さぬきの夢」を取り扱っているお店としては、うどん店63店舗に加え、餃子点23店舗、うどん・そうめんの製品11店舗、パン・粉もの6店舗、そして菓子店37店舗の総勢140店舗となりました。これからも「さぬきの夢」をどうかよろしくお願い申し上げます。