#790 動物園に行った話
この週末のうどん県は、県外車が多く目に付きました。同時にうどん店も、コロナ前を彷彿とさせるような長い行列ができていました。どうかこのまま元の状態に戻ることを願うばかりです。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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先日、念願叶い動物園に行きました。「念願の」というのも実はこのコロナ禍のご時世、平日だからといって、フラッと気軽に行ける所ではないのです。先月、友人たちと動物園に行こうと決め、平日に休みを取りチャレンジしたのですが「上野動物園」は今、コロナ対策により人数制限付き完全予約システム制なのです。そんなこととはつゆ知らず、ワクワクしながら動物園にいったものの、門前払いとなりました。そこで1ヶ月後、再び同じメンバーでリベンジマッチです。動物園は2週間前から予約を受付けますが、人数制限により平日でもすぐに埋まってしまうのです。そこで前回の教訓を生かし、やっと入場券をゲットした私たちは、ようやく念願の動物園に入園できました。
入り口は、1箇所に制限され、入ると直ぐに長蛇の列です(超密?)。何かと思えばパンダの「シャンシャン」でした。長蛇の列は「シャンシャンと記念撮影したいお客さん用レーン」で、撮影しないお客さんレーンはスカスカ状態です。パンダに関心のない私たちは、パンダ待ちのお客さんの前を控えめにしゃがみながら、早歩きでシャンシャンの前を通り過ぎました。
最初のお目当ては、鳥類エリア。ここには色んな種類のフクロウ、鷲、鷹がいます。私たちが気に入った鷲はフェンス手前の見えやすい位置に止まり、眼光鋭く遠方を凝視していました。呼びかけても全く無反応で、ちょっと残念。続いてトラのエリアへ。なんだか思ったよりも痩せこけ弱々しそうでした。ちょうど餌の時間で、お肉を前脚で抑えながら食べる様子はやはりネコ科です。それにしても何不自由なく餌を与えられる環境では、トラも気合が入りませんね。
トラといえばライオンですが、上野動物園は現在ライオンが不在です。実は、2019年11月にオスのライオン「モハン」が亡くなり、絶滅危惧種ということもあり後任がなかなか決まりません。そのせいかトラがかなりの人気で、カメラを構えるお客さんで賑わっていました。しかし改めて考えると来年は寅年。きっと皆さん年賀状用に撮っていたんだなと、合点がいきました。
更に進むとクマ園がありますが、なんと休園。というのは、クマは現在、冬眠中なのです。冬眠中は1日20時間以上眠って過ごすらしく、その様子は園内のモニターで見ることができます。今回冬眠しているメスはしっかり眠るタイプなので、放飼場でお目にかかれるには、GW過ぎの予定です(公園情報)。しかし「5月なんてとっくに暖かいのに、いくら何でも眠りすぎだろ!」と思ってしまいます。
その後さらに進むとキリン、サイ、カバのエリア。こちらの面々はなかなかビジュアルに個性があります。まじまじと近くで観察すると改めてキリンの首の長さに圧倒され、カバが口を全開にしたときの、口の大きさ、歯の大きさに圧倒されます。うどんもそうですが、この動物たちの多様性は、本当に不思議です。
そしていよいよ私が一番楽しみにしていたワニを見に両生類・爬虫類館へ。実は、私、恐竜大好きなのです。ビジュアルの格好良さといい、架空の生物みたいなのに、かつて存在していたという事実にロマンを感じます。現代でも会うことができる恐竜に近い生き物、それがワニやトカゲです。だから一層この日を楽しみにしていました。ところがです。こちらも真逆の休館(泣)!園内はコロナ対策の換気を行いながら展示をしていますが、「両生類・爬虫類では、換気を行いながらのベストな室温は維持できない」というのが理由です。やっとの思いで入園できたのに、ここでまたしてもコロナの影響を受けるとは・・・。休館を受けて近くで駄々をこねている幼児がいましたが、その気持すごくよくわかります。暖かくなったら再開するので、クマが冬眠明けするであろう来年の5月頃、またリベンジにこようと思っています。