#806 回転寿司とは
いやはや何でもかんでも値上げの春になってしまいました。連日、小麦粉値上げのニュースで賑わっていますが、何が原因でどんどん値上がっているのか、当事者でも状況が分かりづらくなりつつあります。値上げの始まりは、そもそも米国・カナダにおける不作がきっかけでしたが、次にロシアのウクライナ侵攻による供給不安によって加速され、最近では円安が更なる高騰の要因になりつつあります。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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みなさんは回転寿司に行きますか?私はなぜか滅多にというか、自分ではいくことはありません。人気メニューといえば、小さい頃はハンバーグ、カレー、オムライスが定番で、大きくなると焼肉、お寿司辺りでしょうか。しかし私の家庭は、基準からはかなり外れているのか、そのようなメニューが、食卓に並ぶことは余りなく、また外食にいった記憶もほとんどありません(うどん専門店は別です!)。職業柄、うどんはよくでましたが、それを除けば、サザエさんに登場するような食事ばかりだったような気がします。
そんな外食に余り馴染みのない私に、先日友人の T ちゃんから突然、回転寿司店へのお誘いがありました。というのもその店では、現在期間限定で「全国うまいものフェア」が展開されているというのです。Twitter繋がりでもあるTちゃんは、そのフェアが始まると早々に、お店の公式サイトから引っ張ってきた画像とあわせて、「絶対に行きたい!」とメッセージがありました。しかし気づけば、なんと明日で終了することが判明し、急遽お誘いメールが飛んできたわけです。明日の予定は既に埋まっていましたが、熱意に負け、予定を一つキャンセルし、代わりに回転寿司を入れました。
さて問題はここからです。事前予約をいれようとHPをみると、日曜の夜ということもあり、都内にある店舗は、18:00以降の予約は全て埋まっていました。「こうなると突撃するしかないな」と覚悟し、当日は仕事のTちゃんに配慮し、職場に近い五反田店を目指すことにしました。当日券をゲットし、HPで確認すると、なんと待ち時間は180分!。「そんなのディズニーランドでもみないぞ」と思いながら、「さてこのままここに留まるか、違うお店にチャレンジするか」とどちらの選択肢にもなかなか踏み切れずに、スマホ画面とにらめっこしていると、なんとラッキーなことに、新宿店で40分後に入店可能枠が開放され、反射的に予約ボタンを押してしまいました。
そこで私はさっき新宿方面からきたばかりにも関わらず、雨の中、再び新宿店を目指すことになりました。新宿店は、案の定、客でごった返していましたが、みなさんきっと「全国うまいものフェア」がお目当てに違いありません。待つこと数十分、遂に私たちの番号が呼ばれ、着席。「いざ注文!」とメニューをみると、なんと既にいくつかは「完売御礼」となっているではありませんか。挫けそうになる気持ちを奮い立たせ、なんとか僅かに残っていたメニューから注文。私は、白身、赤身といったシンプルなネタが好きですが、Tちゃんは創作系メニューが好みのようで、回転寿司屋といえども、出てきたお皿を見ると、随分と個性がでる事実は、意外でした。
お酒が好きなTちゃんは、お寿司と一緒にどんどんレモンサワーがすすみ、気づくと8杯、すごい迫力です。後で「何が一番美味しかった?」と聞くと、「台湾まぜそばが旨かった」との返答。確かに台湾まぜそばは、限定メニューには違いないけど、「寿司でもないし、そもそも海外メニューではないか!どこが全国うまいものフェアなのか?」となんとなくしこりが残りました。それにしても百均ショップではありませんが、どんなメニューでもある回転寿司屋は、もはや寿司屋というより、寿司をフィーチャーしたファミレスと表現した方が良いかもしれません。