#828 追悼 倉本英雄先生

2022年9月24日の地元紙(四国新聞)にて倉本英雄先生の訃報が報じられました。同紙によると先生は9月23日午前8時33分、肺炎のために高松市内の病院で逝去されました(85歳)。倉本先生は香川大学卒業後、県立高校で20年間教鞭をとった後、1982年、香川銀行に入行、同行能力開発研究所所長などを勤められました。1960年にヨーガの道に入り、1976年には香川ヨーガ同友会を立ち上げ、以来会長として県民の心身の健康づくりに注力。また健康やヨーガに関する著作も多数あり、香川県民の健康生活に対し大きな貢献をなされました。

実をいうとヨーガには以前から興味がありいつかやってみたいと思いつつ、今日に至ってしまい、先生のご指導を仰ぐことが叶わなかったことが悔やまれてなりません。もともと運動は好きで、普段からロードバイクやテニスなどに忙しく、ヨーガまで手が回らなかったというのが、自分に対する言い訳です。先生からはその昔、次のようなお言葉を頂戴し、いたく感激しました。

銀河の星の海に浮かぶ青い惑星・地球。私たちは、この美しい星にたった一度だけ招待された幸運な旅人です。このかけがえのない地球旅行を幸せあふれるものにする土台は健康です。「楽しみも、知恵も、学識も、美しい精神も、健康がなければ色あせて消え去るだろう」(モンテニュー)。

この文面を目にするたびに、いかに私たちが恵まれているかを無条件に実感せずにはいられません。しかしこれも健康という土台があってこそです。厚労省によると令和元年の平均寿命は、81.41歳(男性)と87.45歳(女性)ですが、健康寿命となると72.68歳(男性)と75.38歳(女性)となり両者の差は、8.73歳(男性)と12.07歳(女性)となります。長寿であっても寝たきりでは意味がありません。普段から適度な運動と規則正しい食生活を心がけたいと思います。

倉本先生は昨年より体調を崩され、この春には歩行困難となりました。直近一ヶ月は入院生活となりましたが、暖かいお人柄の先生は、病床にありながら最後まで周りに対する気遣いを忘れなかったそうです。謹んでご冥福をお祈りします。最後に先生の著書の中から、ウエストを蜂のように細くする「骨盤調整体操」をご紹介します。興味ある方は是非実践してみてください。

①あお向けに寝て首の後ろで両手の指をくみ両肘は床に固定。
②両ヒザを立て足は肩幅の約1.5倍に。
③息を吐きながら腰を右にひねり両ヒザ頭を床に押し付け首は左にひねる。
④吸いながら元に戻す。
➄反対側も行う。
⑥約30回繰り返す!