#830 学生時代の習い事
県民割などの旅行支援がスタート。また水際対策も緩和され、1日5万人の入国者数の上限は撤廃、個人の外国人旅行者も2年半ぶりに入国解禁となりました。それに伴いうどん県にも徐々に活気が戻りつつあります。コロナ禍以前の水準にはまだまだですが、ようやく出口が見えたようで、うどん店の大将もほっとしているようです。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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最近友人との会話の中で、趣味や習い事が話題になりました。みなさんもスポーツや音楽などを始め、様々な趣味があると思います。私の場合、すぐに思い浮かぶのはやはり音楽です。その昔、母の習い事だったピアノのレッスンに当時3歳の私も一緒についていき、そのうちに私だけがレッスンに通うようになりました。ただ練習は嫌いで、レッスンの日はいつも憂鬱でした。それなのに高校では音楽科に進み、ピアノを専攻。試験で思うような結果が残せずいつも落ち込んでばかりいました。
ピアノの試験では必ずといっていいほど、バッハの曲を弾かされるのですが、バッハの特徴として一つのモチーフを曲の中で何度も展開します。現代ポップスのAメロBメロサビという分かりやすい構成ではないので、しっかり暗譜していないと急に変なところに飛んでしまったりします。私は一度、曲の終盤にも関わらず何故か前半のあるポイントに戻ってしまい、演奏が終われずループに陥ってしまい、時間制限のベルを鳴らされた苦い思い出があります。
もちろんピアノを弾いて楽しいことも多々あります。私は管楽器や打楽器の伴奏がとても楽しく好きです。きっと誰かと同じ音楽を奏でる方が、一人で弾くより性に合っているのでしょう。トランペット、クラリネット、サックスの伴奏をしましたが、なかには伴奏が難しい曲もあり、必死に伴奏の練習に励みながら「あれ?伴奏ってもっと楽なものでは・・・」と感じたこともあります。伴奏の醍醐味は、お互いが歩み寄って引き立て合うことです。一人ではできないハーモニーが奏でられることが何よりも魅力的です。
このようにピアノについては様々な思い出があります。改めて振り返り、ピアノを続けて良かったなあと実感します。少々気持ちが落ち込んでいても、ピアノが手元にあるといつでも好きな曲を弾いて盛り上がることができます。強いてピアノの欠点をいうなら、当たり前ですが弾く場所が限られるということでしょうか。ギターならどこでも持っていけるし、公園や河川敷で練習できるトランペットやクラリネットはなんとなく羨ましくなります。
ピアノ以外の習い事といえば、バレエと習字も比較的長く続けていました。バレエは週に1回スタジオレッスンに通い、コンクールや発表会前になると週に2回に増えます。幼稚園や小学校の頃は、バレエを通して普段は交流することのない歳上のお姉さんたちとも仲良くなれて楽しかったです。当時はただ言われたように振り付けを覚え踊っていただけでしたが、もう少し続けていれば、より音楽や役ごとのイメージを掴みながら踊れるようになっていたのではないか、と思うと少し残念です。
習字も幼稚園から小学校まで続けました。こちらはおじいちゃん先生の指導のもと楽しく通いました。特に楽しかったのは「絵詩文」なるもので、これは色紙の上半分に歌詞を、下半分にはその歌詞の情景を想像しながら絵の具を使って描くという想像力をかき立てられる楽しい時間でした。習字の楽しさに加え、内容に即した絵を描くのも違った楽しさがありました。また動機は不純ですが、教室の終わりに先生がいつもだしてくれる茶菓子も楽しみで、それが習字を続けることができたモチベーションの一つかも知れません。勉強とは相性があまり良くありませんでしたが、その代わりピアノ、バレエ、習字といった習い事には結構熱心に取り組み大いにエンジョイしました。