#854 WBC2023

コロナ禍で社内行事が全て流れて丸三年。しかしマスク着用義務も解除され、先週末はとうとう4年ぶりにお花見にいきました。ほぼ葉桜状態でしたが、そこは花より団子、焼肉にうどんを堪能しました。いつもと同じうどんですが、晴天のもと大きな鍋でゆで、みんなでワイワイ言いながらいただくうどんは、また格別でした。さてイラスト担当者の新着情報をお届けします。
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時は3月下旬、世間はWBC(ワールドベースボールクラシック)で盛り上がっている頃、所要で香川に3日ほど帰省しました。東京ではテレビをみない私ですが、WBC準決勝のメキシコ戦が中継されるというので、柄にもなく早起きし、リビングでごろごろしながら観戦を始めました。そして勝負が佳境に入った11時頃、なんと彼岸の墓参りにいくことになりました。「普通は、どこの家庭も家で観戦するだろう」と思いながらも、予定通りの行動なので仕方ありません。墓参りも終わり、運転する私の隣にいる父親に、スマホで試合経過を確認してもらうと、なんと9回表で負けているではありませんか。

「なんでこの山場で車を運転しているのだ・・・」と思いながらうどん店に到着。店内に入ると、なんとテレビの中継画面が目に入り、なにやら試合終了直後のようで画面がざわついるではありませんか。店内のお客さんが比較的冷静に観ていたので、てっきり負け試合かと思いきや、なんと日本の逆転勝ち。「日本勝っとるやん!!」と大声をだす私と、お客さんのテンションの差に若干冷めてしまいましたが、こういう嬉しい時はアメリカ式リアクションを見習うべきと思うのです。その後、自宅でテレビ観戦を終えたと思われる人たちが、続々と店内に入り始めました。と同時に、店員さんもテレビのボリュームを上げてくれ、店内は徐々に活気づいてきました。

準決勝メキシコ戦の感動も冷め、帰京の朝となりました。実は前日、父から「明日は自治会の不燃焼物の立会当番になっとるから、朝7時に頼むわ!」と年に1度しか回ってこない絶妙(?)のタイミングで大役を仰せつかり、不本意ながら5時半に起床。完全に寝ぼけた状態で、かろうじて着替え、当該場所に到着。自治会行事に参加するのは中学生以来で、今回は私と隣のおばちゃん2人で担当しました。私はおしゃべり大好き人間であるのに加え、「躊躇」という言葉を知らないので、10数年振りに会う自治会の人たち皆と楽しくお話できました。立会当番の2時間はあっという間に過ぎ去り、おばちゃんとは近況報告、地域の話題、恋愛の話などありとあらゆる話題を喋り尽くし、精根尽き果てました。

もちろん自治会の人が不燃物をだしにきたときは、お喋りは休止して「おはようございます~このゴミはこっちにお願いします~」と丁重に対応しました。私をみて誰か気づいてくれる人もいて、「いつぶりに会ったかな~」とか定番の「大きくなったな~」などとお声がけをいただきました。でも内心「もはや大きくなったなどと言われる年齢はとっくに過ぎとるがな!」と思いつつ、そこはにこにこ笑顔で大人の対応です。

不燃焼物の立会当番という大役を無事終えたのが9時、うまい具合にちょうどWBCの決勝戦が始まった時間です。準決勝の感動をもう一度と、決勝戦を最後まで見届ける気満々でいましたが、柄にもなく早起きしたせいか、気づけば夢の中。意識を取り戻したころには既にゲームセット、見事に決定的瞬間を見逃してしまいました。そんなこんなで、久しぶりに日本国民が沸いた熱いWBCが幕を閉じました。次回開催は2026年、次こそは最後までしっかりと見届けるつもりです。