#881 次期登録品種名は「さぬきの夢2023」に決定

うどん県の池田知事は2023年10月30日の定例会見で、香川県オリジナル小麦の新品種の名称が「さぬきの夢2023」に決まったことを明らかにしました。改めて言うまでもなく、香川県産小麦「さぬきの夢」は、香川県農業試験場がさぬきうどんのために開発した小麦の総称です。初代「さぬきの夢」は2000年に登場した「さぬきの夢2000」、そして現在は2代目の「さぬきの夢2009」が流通しています。2代目「さぬきの夢」が登場してから、既に10年以上が経過し、そろそろ次期「さぬきの夢」の登場が待たれるところでした。新たに開発される「さぬきの夢」の新品種は、命名規則としてその開発された西暦年20XXが付与されることになっていますので、今年が開発年となり「さぬきの夢2023」が命名された次第です。

香川県は、「さぬきの夢2009」登場以降も、製粉、製麺業者などの声を受けて新品種の開発を進め、タンパク質含有量が多く粒張りの良い品種「香育33号」を有望系統に選定。そして今年7月に品種登録の出願を行い10月30日付で官報に告示されました。今後は、「さぬきの夢2009」から「さぬきの夢2023」へと順次切り替わりますが、予定としてはR6（10ha≒30㌧）、R7（100ha≒300～350㌧）、R8（900ha≒2,700～3,150㌧）、そしてR9には全面切り替えとなります。

ところで耳寄りなお知らせがあります。香川県産オリジナル小麦の新品種「さぬきの夢2023」100%使用のうどん大試食会を下記の要領で実施します。合計2,000名に方に無料提供いたしますので、どうか奮ってご参加ください。

「さぬきの夢」新品種100％で作ったうどん大試食会（参加無料：各日先着1,000食）
1　日　時：令和5年11月18日（土曜日）、19日（日曜日）　各日11時～15時
2　場　所：丸亀町グリーン　けやき広場（高松市丸亀町7ー6）
3　主　催：「さぬきの夢」推進協議会
4　協　力：本場さぬきうどん協同組合
5　内　容：
（1）主催者あいさつ（初日のみ）
（2）「さぬきの夢」新品種100％で作ったうどんの試食
（3）試食者のアンケート
※うどんの試食は、アンケートへのご回答が可能な方に行っていただきます。
※提供予定数量に達し次第、試食は終了とさせていただきます。

また大試食会にお越しいただけない方は、「さぬきの夢こだわり店」の対象店舗で、「さぬきの夢2023」100%で作ったうどんをご体験いただけます。

「さぬきの夢」新品種100％で作ったうどん食べて応募キャンペーン
1　期　間：令和5年11月20日（月曜日）～12月3日（日曜日）
2　対象店舗：下記参照
3　応募方法：期間中に「さぬきの夢こだわり店」の対象店舗で、「さぬきの夢」新品種100％で作ったうどんを提供。
★【対象店舗】さぬきの夢こだわり店★
・八十八庵（さぬき市多和兼割）
・おおみねのうどん屋さん（小豆郡土庄町）
・うどん田中（高松市林町）
・元祖わかめうどん大島家（高松市松縄町）
・さぬき麺業いしうす庵レインボー店（高松市松縄町）
・六平うどん（高松市三谷町）
・かなくま餅11号線（観音寺市植田町）

ところで現在の「さぬきの夢2009」は、その名前が示す通り2009年に開発されましたが、その決定最終段階で、香育20号と香育21号の2系統が有望品種として残りました。香育20号はきれいな淡黄色が食欲をそそるコシも強さと歯切れの良さを兼ね備えています。一方、香育21はどちらかというと「さぬきの夢2000」によく似た粘り強い食感が特徴です。対照的な2銘柄は、それぞれに特徴があり甲乙付け難く、関係者だけでは判断がつきません。そこで最終的には「1000人試食アンケート」を実施し、香育21号が後継品種に決まった経緯があります(#206)。今回もけやき広場で大いに盛り上がり「さぬきの夢2023」をアピールいたしますので、どうかよろしくお願い申し上げます。