#922 台湾弾丸旅行①

もうそろそろお彼岸というのに、今年の残暑は厳しく、お昼はまだまだ冷やしうどん継続中です。いきつけのうどん屋さんは完全セルフで、主人が接客中だと、自分でせいろからうどん取って丼に入れます。冷やし用つけだしはないので、かけだしに適当に濃縮つゆを添加するだけです。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。

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今年のお盆は初めての台湾旅行でした。高校時代の親友美香ちゃん(仮名)が現在台湾を拠点に生活しているので、是非一度行きたいと思い、春頃から計画を練っていました。また美香ちゃんと面識のある伯母を誘ったところ二つ返事でOKとなり同行してもらいました。

ありがたいことに地元香川から台湾へは直行便が就航しているので、伯母は高松空港から、また私は成田から出発し、現地で合流することにしました。脳天気な私は国内線のノリで悠長に構えていましたが、友人からのSNSで「国際線は2時間前までにチェックイン」ということを思い出し、俄然焦り空港到着はなんと出発50分前でした。心中焦り半分泣き半分でチェックインカウンターへ駆け込むと、有り難いことになんとかチェックインすることができホッとしました。

無地搭乗できたものの、今度は出発時刻になっても離陸せず、結局2時間も機内で待たされる羽目になりました。滑走路トラブルが原因でしたが、機内誰ひとり文句を言うこともなく改めて日本人の国民性を再認識しました。待ち時間に比べると3時間のフライトはあっという間で、無事台湾桃園空港に着陸。しかし伯母とめでたく合流した頃にはすっかり夜が更け、その日はホテルにチェックインし、すぐに就寝しました。

3日目の昼には出発するので、台湾を満喫できるのは2日目一日だけです。旅行目的は、美香ちゃん一家との面会なので、ランチ時間を目指し台中駅に向かいました。まずメトロでは、自動発券機にお金を投入すると紫色のメトロコインがでてくるので、これを改札口に投入。メトロを降りると次は新幹線です。新幹線は外観も内装も日本とほとんど変わりません。前日バタバタしたせいでWi-Fiレンタルが間に合いませんでしたが、ホテルはもちろん、駅構内や車中もフリーWi-Fiが利用できたおかげで、地図や店舗情報などで苦労することはなく、美香ちゃんが待合場所に指定した「鼎泰豐」という有名な小籠包屋さんへも無事到着。

有名店なのでお店は既に長蛇の列でしたが、美香ちゃん一家がウェルカムボードを掲げて迎えてくれたお陰で難なく入店できました。ガラス窓越しの厨房内では、職人さんが1枚1枚丁寧かつ素早く綺麗な小籠包を仕込んでいました。全てのメニューは制覇できないので、小籠包やちまき、チャーハンなどを堪能しました。意外にも伯母と私が感動したのが醤油皿に付け合わせとして乗せる生姜です。これが小籠包とよく合うのです。

ここで私はふと疑問に思っていたことを美香ちゃんに質問しました。「ここでは私は、現地の台湾人に見える?」と問うとすかさず「ううん、100%日本人に見える!!」と返答。この質問をしたのには2つの理由があります。一つは行きの機内で隣の女の子二人が台湾人だったせいか添乗員さんが私にも台湾語で話しかけてきたこと。二つめは新幹線駅構内で現地のおばさんに「この辺に詳しいか?〇〇に行きたいけど分からない」と中国語で尋ねられ「私たちは日本人なので分からない。」と答えると「そっか〜ごめんね。」と笑顔で去っていったこと。

つまり外見ではなかなか区別できないのではないかと思い美香ちゃんに質問したのですが、美香ちゃんの判断基準は、アウトフィットつまり服装からの判断でした。美香ちゃんからみると中国・台湾・日本でのファッションには微妙な違いがあり、それで大体判断できるそうです。

さて小籠包を満喫した後は、徒歩で15分ほどの「台中国家歌劇院」へ。昼間は暑いので屋外を歩くひとは余り見かけませんが、意外にも今年の台湾は、これでも比較的涼しい夏だったそうです。汗だくになったので歌劇院敷地内の小川のような水路で足をジャブジャブさせて涼を取りました。あいにく歌劇院は大学のイベントが重なり、休館でした。この独特な外観の歌劇院は、日本人建築家の伊東豊雄氏設計で、コンサートホールとしてよく使用されるそうです。次の目的地は、台湾名物の屋台夜市ですが、その前にデパートで一息つくことにしました(以下後半)。