#926 台湾弾丸旅行②

今年の残暑は殊の外厳しく、彼岸花は大幅に遅れ、金木犀もやっと薫ってきました。先日、訪れたうどん店で釜揚げうどんを注文したところ、いくら箸で引っぱっても取り切れないので、思い切って大将に聞いたところ、2.5kgの巨大団子を使用していると聞き、納得しました。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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あまりの暑さに外での観光を諦めた私たちは、台湾名物の夜市が始まるまでデパートで涼むことにしました。デパートにはセブンイレブン、スタバ、無印良品、ユニクロと日本でも馴染みのお店がたくさんありますが、並んでいる商品は同じではありません。たとえばセブンイレブンに入ると「茶葉蛋(チャーイエダンという殻付きゆで卵を醤油や八角のタレで煮込んだ料理が販売されています。これは台湾では軽食として広く食されている人気商品です。思わず手がでそうになりましたが、夕食後ということもあり、残念ながら楽しみは次回へ持ち越しとなりました。

台湾名物茶葉蛋(チャーイエダン)

ところで台湾にはセブンイレブン、ファミリーマートといった日本でお馴染みのコンビニが至る所にあります。やたらコンビニが目につくので、気になって調べてみると、台湾のコンビニ密度は、0.31店/平方kmと韓国に次ぐ世界第2位でした。ちなみにファミリーマートの台湾語表記は「全家」。これ以外にも覚えた単語は「月台(駅のプラットホームの意)」、「博愛坐(優先席)」などなど。発音については見当がつきませんが、やはり漢字を見るとなんとなく意味が想像できる言葉が多く親近感を覚えます。

話は戻り、カフェでお喋りしていたらあっという間に外は日が落ちていました。友人ファミリーの運転する車に乗り、台中市内から少し移動した所にある夜市へ向かいました。そこはローカルな雰囲気が漂う市街地でした。車を駐め屋台へ向かう道中の街並みは、年季の入った建物がギュウギュウにひしめき合っていて決して綺麗とは言えません。途中見かけたクリーニング店では、軒先に大量の洗濯物が干されていました。日本のクリーニング店とは、あまりにイメージが異なり、そのワイルドさにびっくりでした。

ワイルドなクリーニング店

そうこうするうちにお目当ての夜市に到着。炎や人々の熱気で否が応でもテンションは盛り上がります。そこですぐに目に留まったのが、なんとワニ肉を扱うお店でした。なんと水槽の中には眼光鋭い小型のワニがいて、またまたびっくりでした。せっかくここまで来たので、チャレンジしない手はありません。意を決して注文すると、見た目はほぼ焼き鳥(モモ)のようなワニ肉が登場。ワニ肉には少し辛めのスパイスがまぶされていて、食べてみると少し脂の乗った鶏のもも肉という感じで、クセはなくとても美味でした。他にもポテトフライ、台湾鶏排(ジーパイ)、巨大なスイカジュースを堪能。ジーパイは、台湾屋台では人気アイテムで、鶏肉を使った台湾風の唐揚げです。

台湾の夜市

楽しい時間もあっという間に過ぎ、帰りはまた台中駅まで車で送ってもらい、そこで惜しみながらも再会を約束し、友人ファミリーとは別れました。海外旅行といえば、有名観光地を巡るのが定番ですが、今回は現地ツアーガイド(友人)と一緒に回ってもらったおかげで、パックツアーでは味わえないローカル色豊かな文化を体感することができ、大満足の旅となりました。

翌日、帰りの空港で台湾地図が描かれたタペストリーを自分へのお土産に購入しました。部屋にかけたタペストリーを見る度に、またすぐに台湾に行って今度はもっと色んなエリアに行ってみたいなという気持ちが高まります。料理も美味しいし、人々もとっても優しい台湾、みなさんぜひ足を運んでみてください。