#930 白川郷の旅①

弊社では毎日、2台のホームベーカリーが稼働し、パンを焼いていますが、先日そのうちの1台の寿命が尽きてしまいました。稼働日は2012年12月28日。通常毎日2回焼いているので、ざっと2×250×12=6,000斤ほどの食パンを焼いた計算になります。もちろん内部のパンケースは頻繁に交換が必要でしたが、本当によく働いてくれたと感謝しています。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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いつかは白川郷へ行ってみたいという願いが、先日とうとう実現しました。今回は大学時代の友人で、現在は広告代理店でお仕事をしているAちゃんとの初の旅行でした。北陸新幹線では稀に「チケット最大半額キャンペーン」が実施されるのですが、Aちゃんがタイミングよくこれを見つけたので、チャレンジしました。発売開始と同時にAちゃんも私もそれぞれのスマホでアクセスしましたが、案の定サーバーが混み合い、思うように操作が進みません。結果的には行きが30%オフ、帰りは通常価格なのでまずまずの結果でした。Xでは割引乗車券を逃した人たちの残念投稿も多く見受けられました。

ワクワクで迎えた旅行当日は、東京駅9時30分発の新幹線で金沢に向かいました。ホーム待合せでしたが、出発15分前になってAちゃんから「予め登録した交通カード番号が間違えているようで改札に入れない」とSOS。新幹線は待ってくれないし、キャンペーン中のためほぼ満席状態のため、この便を逃すと金沢にすら行けません。電話越しのAちゃんは半泣き状態で、駅員さんへ相談中です。予約画面から番号を修正しろと指示を受けるも、すでに変更受付け終了としか表示されません。

私がそのスクショ画像を送り、Aちゃんの嘆きの交渉が効いたのかは不明ですが、下車時に再度確認するという前提で、なんとか乗車させてくれることになりました。Aちゃんは発車直前に滑り込みセーフだったようで、座席で合流した時には、既にこの旅行のハイライトを迎えた気分でした。「良かったね、良かったね」と無事乗車できたことの余韻に浸っていると、あっという間に2時間半が経ち気づいたら金沢でした。

金沢はたまたま翌日が金沢マラソン開催ということで、多くの人で賑わっていました。以前きたときよりも金沢駅周辺は綺麗になっていて、シンボルの「鼓門」という大きな木のオブジェ前で、まずは記念写真。続いてその足で近くのお寿司屋さんで、しっかりと金沢グルメを堪能した後、いよいよレンタカーを借りて白川郷へ移動です。

金沢から白川郷までは下道で1時間半ほど。道中は田舎街の風景が続き、多く実った柿の木や2両編成の列車が印象的でした。暫く続く山道を走り抜け、陽も落ちかけた頃にようやく宿へチェックイン。宿は、外観に白川郷を残しながらも中は綺麗にリノベーションされ、今回の旅のテンションをさらに上げてくれました。夕食は事前に予約していたお店で飛騨牛を堪能。お腹いっぱいで大満足でしたが、このまま宿に戻るのはもったいないと思い、近辺情報を調査したところ、ライトアップしている集落があるではありませんか。閉館30分前ギリギリで滑り込むと、さすがに客はほとんどおらず、30分とはいえしっかりと見学できました。

茅葺き屋根や組み合さった木の梁が特徴的な白川郷の合掌造りの内部は、かなり冷たいはずですが、囲炉裏に灯っていた火のおかげで、心地よい暖かさでした。木造階段を上り最上階の屋根裏部分に行くと、より細かな梁の組み合わせが確認できました。さらにここから見上げた星空は圧巻でこれまで見たどこよりも星が大きく、また多く輝いていました。感動するAちゃんと私でしたが、Aちゃんはあいにくメガネを忘れ、鮮明に見られないことを悔やんでいました。こうして白川郷大満足の一日目を無事終えました。