#931 香川県民のうどん消費実態調査2024

今回は、百十四経済研究所が実施した「香川県民のうどん消費の実態調査」の結果を、簡単にご説明します。アンケート調査は、2024年8月29日~9月3日の期間、香川県内在住の20~69歳の男女を対象に、インターネットによる調査を実施し有効回答数461人を得ました。以下は、アンケート結果について気になった点を独断でまとめてみました。なおアンケートの詳細については「県民のうどん消費」の実態調査について(2024年10月)をご覧ください。

【①うどん店での平均単価】
うどんを外食する際に支払う金額は、546.75円と2023年調査の503.96円から42.79円上昇。「はやい、安い、うまい」と三拍子揃ったさぬきうどんですが、もはやワンコインでは難しい時代になりました。年代別支出金額では、40代(573.44円)>30代(555.73円)>20代(550.00円)>50代(511.22円)>60代(499.49円)となり、50代以上の単価が下がるのは、食が細るからでしょうか。

個人的には、平日は最寄りのうどん店にてネギだけのシンプルかけうどん大(300円)、また休日はお気に入りの一般うどん店の釜揚げうどん(410円)+おでんという構成なので平均金額では500円以下に収まっています。

【②うどん店への平均回数】
平均回数では、「月に2、3回」(25.2%)>「週1回」(19.3%)>「月に1回」(15.2%)>「週に2、3回」(14.3%)>「ほぼ毎日」(2.6)>「週に4回」(2.0%)と続きますが、ほとんどうどんを食さない層がなんと21.4%もいるのは驚きです。うどん店はいつも賑わっているので、うどん県人の昼食はうどんだと思いがちですが、そうでもありません。特にコンビニの影響が大きいのかも知れません。

ところで「さぬきうどん全店制覇攻略本2024-25年版」では526店舗のうどん店が紹介されています。ざっくりですが、平均的なうどん店で1日に業務用小麦粉1袋(25kg)を使用したとすると約250食となります。よって年間では250×526×365≒4800万食。これを香川県の人口92万人で割ると、52回となり、香川県民は平均するとうどん店での外食は「週に1回程度」となります。これは調査結果ともほぼ一致しますが、「うどん店への訪問頻度はこれほど少ないのか」というのが正直な感想です。

個人的には、平日・休日ともに昼食はうどん店なので年間300回程度は通っていることになり、うどん県民としての義務は全うしています。しかし上京するとこれがすべてそばに変わります。

【③好みのうどんメニュー】
好みのうどんは、かけうどん(75%)>ぶっかけ(52%)>ざるうどん(21%)>肉うどん(15%)>釜揚げ(13%)>肉ぶっかけ(12%)と続きます。

トッピングを自由に選択できるかけうどんが人気NO1は当然ですが、肉うどん系の注文は店内でよく耳にするので、ざるやぶっかけよりも多いような気がします。

個人的には、繰り返しになりますが、平日はかけ、休日は釜揚げが定番です。やはりかけとか釜揚げは、小麦粉の風味がダイレクトに伝わってくるところが好きです。出汁ももちろん重要ですが、箸の進まないうどんは、うどんそのものの風味が弱いことが原因だと考えます(個人的には食感よりも風味重視です)。

【④好みのサイドメニュー】
サイドメニューは、天ぷら(81%)>揚げ物(33%)>おでん(29%)>何もなし(10%)の順番。

個人的には、天ぷら系よりもおでんが好みです。ちなみに最後の晩餐は何かと聞かれると、釜揚げ+おでん+ビールですかね。

【⑤かけうどんの許容上限価格】
かけうどんは最も標準的なメニューで、うどん価格全般の指標となります。今年の許容上限価格は332円と前年の352円から20円低下しました。個人的な感覚では、セルフ店では、260~280円程度が妥当で、300円を超えると少し高いと感じます。ちなみにお気に入りのかけうどん価格は、セルフ店が260円、一般店が320円です。