#934 白川郷の旅②

昨日、小豆島の手延素麺製造業者へ暮れのご挨拶にいって参りました。現在、全国各地の産地において高齢化が進み、小豆島も例外ではありません。ある製麺所は「夫婦二人で製造しているが、思うように生産できないので残念ながら販売先をかなり制限している」っと。一方、後継者にうまくバトンタッチした製造所では、「最近HPをアップしたら新規の注文も入るようになった。またふるさと返礼品で送ったユーザが再びHPで購入してくれた」といった嬉しい声もありました。さてイラスト担当者による新着情報をお届けします。
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旅は2日目、早くも最終日。名残惜しくも宿をチェックアウトし、白川郷集落のなかでも最大規模を誇る和田家住宅へと向かいます。改めていうまでもありませんが、白川郷といえば合掌造りの茅葺き屋根が超有名で、これは屋根が大きく傾斜しているので雪が積もりにくい構造になっています。そして和田家住宅は、白川郷荻町集落で最大規模を誇る合掌造りであるため重要文化財に指定されているのです。

宿から車で5分とすぐそこですが途中から道が混み始めてきました。世界遺産となった今もなお白川郷では多くの方々が生活しているため、少しでも平穏な暮らしを守ろうと、時間帯によって駐車場や通行ルートに制限が設けられています。30分ほど待ってようやく駐車スペースを確保することができ、そこからとぼとぼ歩いて川にかかる一本橋を渡ると、ようやく集落が見えてきました。

趣深い白川郷住宅の隣に乗用車や軽トラックが駐まっていたり、洗濯物が干されていたりして、生活感いっぱいの風景はなんだか不思議な気がします。と同時にもし私がここに住むなら、家を出るや否や多くの観光客に遭遇するわけですから、普通の生活を送るのもなかなかハードルが高いだろうなと思います(慣れてしまえばなんでもないのでしょうか?)。またみんな外見は同じ合掌造りなのに、中にはお土産屋さん、民宿、食事処、カフェなどに改装されているので益々不思議な気分になります。

お腹が空いた私たちはここでランチタイム休憩をすることにしました。飛騨牛コロッケ、五平餅、飛騨牛串、ラムネと大満足のラインナップをのどかな景色を満喫しながら縁側でゆっくりと楽しみましたが、結局のところやっぱり「花より団子」ですかね。そして次は展望台。集落をさらに奥に進み山を自力でのぼるわけですが、ここまで既にかなり歩いてきたので、そこからはなかなか大変でした。まさか白川郷にきてこれほど歩くとは予想外でしたが、展望台からの景色はそれに十分値するものでした。眼下には小さな集落が可愛らしく並んでいてなんだかミニチュアの世界を見ているようです。白川郷の締めは、ひだっちの顔出しパネルでの記念撮影。自分ながら芸がないなあと思いながら、やらずにはおれない性格なので仕方ありません。

新幹線が来るまでの残り時間はお土産タイムですが、軽くて嵩張らないものに絞って探した結果「のどぐろの浜焼き」をチョイスしました。のどぐろは日本海近海で獲れる白身魚です。うろこが鮮やかな赤色なのが特徴なので「あかむつ」とも呼ばれるそうですが、なぜうろこが赤いのに「のどぐろ」などかといえば、その名の通り口を開けると喉が黒く見えるからです(紛らわしい!)。さらに新幹線車中の夕食用にとおにぎりも併せて購入し、金沢を後にしました。実は新幹線を待っているときから徐々に頭痛がひどくなってきましたが、一眠りしておにぎりをムシャムシャ頬張るとすっかり元気になりました。