2003年4月のお知らせ

桜の季節がきました。春の訪れです。
先日、近くのスーパー・マーケットに行きました。つばめが巣を宿しているのを発見。
もう こんな季節なのかな・・・と思うと同時に、はるばる遠くから「つばめ」たちはどのように飛んできたのかと想いをめぐらしました。

2000年、フランス人のカルロス・ゴーンさんは日産自動車の再生のために社長に就任しました。当時、日産自動車は破綻 (はたん)寸前でした。「変革で結果を出さなければいけない状態。失敗する可能性もある。」と思ったそうです。社員はやるべきことがわからない。責任の所在が不明で、収益意識もありませんでした。各部門を越えて再建計画を作成しました。各経費・負債・人員など数十項目の実績と目標値を定めました。
ゴーンさんは日本的経営について以下のように考えられています。

経営は、従来のやり方をただ壊すのではなくて、変化に適応させることです。居心地の良いものを変えるのは、誰も好きじゃない。でも実績をあげるには、変えなきゃいけないものがある。年功序列は、潜在能力の高い若い人の活躍の機会を奪っている。一方で、企業や同僚に対する忠誠心はきわめて高貴な日本の慣習です。古いものと新しいものとの対立ではなくて、問題は、何が有効で、何が成長の障害かを実務的に考えるべきです。
日本は国内貯蓄などの資金は豊富。産業の蓄積もあります。教育水準は高く、安全です。最もすごいのは忠誠心と技術力の高い「現場」をもっていることです。問題は決意をもって改革を実行できるかどうかです。とにかく、行動を起こすことです。
経営は机上ではなく、実践で学ぶもの。経営者は実践の中で育ちます。組織全体で情報を共有し、成果を早く実感して、みんなが自信を得ることが大切だと思います。・・・
日産自動車は半年後、早くも営業利益を出しました。

ゴーンさんは、祖父の移住先ブラジルで生まれ、中近東のレバノンに移り、16歳で母親の母国フランスへ単身で渡りました。英語・ポルトガル語・フランス語など5カ国語に精通し、週1回 日本語の特訓を受けます。ビジネスを堪能したら歴史の教師になることが夢だそうです。

4月のお休みは 12日(第2土曜日)
  29日(みどりの日)です。

4月は会社・学校においては新年度のはじまりです。新入社員・新入生の方たちの生き生きした笑顔に勇気づけられます。
今日も一日、楽しく 頑張ろう・・・と気持ちが和んできます。お体を大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成15年4月6日