2004年7月のお知らせ
暑中御見舞い申し上げます
いつのまにか夏至もすぎました。すこし昼間の長さが短くなったと思います。 比嘉良治(ひがよしはる)さんは40年前、25歳のとき片道切符で知人もいないアメリカにやってきました。そして還暦を迎えたとき、アメリカ大陸を自転車での単独横断を計画しました。友人たちはこの無謀な計画に驚きました。還暦祝の赤いちゃんちゃんこの代わりに、赤く塗った自転車で1999年5月17日 シアトル(カナダとの国境に近い西海岸の都市)を出発しました。最大の荷物はカメラ5台とフィルム150本。写真家の比嘉さんにとって、道中の景色をフィルムに収めることは重要な目的でした。
雪崩(なだれ)を避けながら、カナディアン・ロッキー山脈を越えました。40度の炎天下。毎日が天気との戦いでした。160キロほど走って辿り着いたモンタナの片田舎。日暮れ時にやっとの思いで見つけたバーで注文したビールのおいしかったこと。疲れでいつの間にか居眠りした私に、「奥のソファーで寝ていきなよ」と言ってくれたバーテンダー。1ドル紙幣を2枚そっと差し出してくれた初老の女性。ケガをして倒れた私を対向車線で見つけて、車を引き返して助けをさしのべてくれた夫婦。在米40年の私は、アメリカ人の優しさに改めて感心しました。出発から3カ月。走行距離約7000キロを経てニュー・ヨーク州に着きました。その時の感想は「もっと走り続けたい」でした。
この体験をきっかけに、フル・マラソンに挑戦し62歳で初めて完走しました。ニューヨーク・シティ・マラソンには毎年ライバル意識に燃えて出場する90歳代の2人の名物ランナーがいます。彼らに比べれば私は若輩です。63歳の夏には大好きな料理の腕を上げようと、レストランで2ヶ月の研修を受けました。タマネギを黙々と切り、やっとサラダとデザート部の仕事がまかされるようになりました。40年前にアメリカからボートで大西洋を渡ってイギリスに到達した冒険家は、「目標を達成する秘訣は、とにかく絶えずボートをこぐこと」と言っていた新聞の記事を覚えています。自転車もマラソンも料理も年齢は関係なく、何かを始めたら続ければいつかは達成できることがわかりました。私は、まだまだやりたいことが山ほどあります。
7月のお休みは | 9日(海の日)、31日(土曜日) |
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それと日曜日です。 |
NHKラジオの第1放送 毎週土曜日・日曜日の夕方 5時から「地球ラジオ」という番組があります。世界各地に住んでいる日本人の方からのお便りを紹介する番組です。もちろん 世界各地で短波放送を通じて、この番組を聞くことができます。日本人学校の子どもたちの作文「僕たち 私たち 元気だよ」からは、彼らのユニークな体験が読まれます。そしてネパールをバイクで旅をしている青年(バイクが故障してしまったそうです)。南アメリカを旅行中のご夫婦。元気をたくさんいただける番組です。今年の夏も皆様の御協力をえて、お盆のお休みを頂くことができます。ありがとう ございます。事前にお客様のご都合をお聞きします。宜しくお願いいたします。暑さが続きます。お体大切になさって下さい。
木下製粉株式会社会社 平成16年7月5日