2007年7月のお知らせ

日曜日の昼下がり・・・急に「雲」がでてきて雨が降り出しました。「恵みの雨」です。降りしきる雨のなか、坂道を自転車で急ぐ人・・・細い軒下で、壁に寄り掛かり雨宿りしている人・・・。家の網戸に「蚊」がとまっていました。その光景を見て、友人は「蚊も、避難所として雨宿りしているんだよ・・・」と。思わず微笑んでしまいました。幼い頃、雨がふりだすと、アルミの洗面器を居間に置きました。雨漏りがするからです。「ポツン・・・ポッツン・・・」。懐かしい音でもあり、ほとんど忘れかけていた音でした。

3年ぶりに東京に出かけました。訪れるたびに、「何かが、新しくなっている、変わっている」という印象を受けます。今回、地下鉄千代田線「乃木坂駅」で下車。今年、1月にオープンした「国立新美術館」へ出かけました。外観は「ガラス」で、「波」のようにうねる曲線を描いています。まるで、「カーテン」あるいは「オーロラ」のような柔らかい線です。雨水の再利用・地下自然換気による省エネ・省資源対策など、環境に優しい心配りがなされています(黒川記章さんの設計です)。

国立新美術館は特定の美術品は所蔵せずに、日本国内最大の展示場(14,000㎡)を生かして、展覧会場の提供に焦点をおいています。ちょうどフランス・印象派の画家「クロード・モネ(1840-1926)」展が開かれていました。「睡蓮」の絵画でご存知だと思います。同じ睡蓮の花でも、描かれる時間により「睡蓮の花の色」が異なります。淡いピンク色の睡蓮。少し青い色をした睡蓮。どの色も、絵画を見る人の心を優しくしてくれます。
ひとつ驚いたことは、モネが日本の浮世絵に影響を受けていたということです。パリから車で1時間のところにある「ジヴェルニー」という町に、晩年 モネは住居を構えました。書斎・廊下には、彼が集めた浮世絵が飾られています。広重や北斎、歌麿など200点あまりに及ぶそうです。そして庭園にはモネの絵画に見られるように、睡蓮の花が浮かんだ池に、日本風の「太鼓橋」が築かれています。

一度も日本を訪れたことのないモネは、たくさんの想いを抱きながらこの庭園をつくったのでしょう。モネは「自然を見るたびに日本の浮世絵の画家たちを、そのなかに発見した」と言いました。日本人は自然を表現するときに、一部分を描いて全体を表す。例えば、池の柳を描くだけで、その反対側にある世界・空の広がりを表すことができる。そういうところに日本人との共通性を感じたそうです。

美術館をでる頃、薄暗い空気のなかに国立新美術館の白い建物が「ふわっ」とそびえていたのが印象的でした。そして美術館の隣に位置する「東京ミッドタウン」を訪ねました。旧防衛庁跡地として再開発され、今年3月にオープンしました。地上54階・高さ248mと都内で最も高いビルになりました。住居・ホテル・商業・病院・公園などが近接した複合開発地区です。

なるほど高いビルの間に、緑の公園が広がっています。ジョギング・コースもあります。私はたくさんの情報に戸惑ってしまいます。友人の勧めで、「チョコレート」を買い求めました。物価はやはり高い。「東京は24時間 動いている」と思いながら新幹線に乗りました。

7月のお休みは 16日(海の日)、21日(土曜日)
   それと日曜日です。

市の広報車が、「早明浦(さめうら)ダムの貯水率が少なくなっています。節水に心がけましょう」と連日、知らせています。暑さもこれからです。おからだ 大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成19年7月2日