2007年8月のお知らせ

「おった!! おばあちゃん あそこに、おるで・・・!!」。

元気な声が聞こえてきます。昆虫採集の白い網が付いた棒で、木々にとまっている虫をとらえようとしています。子どもたちが楽しみに待っていた夏休みがはじまりました(「おる」という言葉は、「います」という讃岐の言葉です)。

「人と動物のかかわり研究会」の理事長である養老孟司(ようろうたけし)さんは、ここ数年来、子どもたちとの夏休みキャンプを楽しみにしています。「子育ての秘訣」は、「自然とのつきあい方と全く同じだ」とおっしゃっています。つまり、子どもたちや自然の反応を見ながら、成長を見守ります。アリの行列に見とれている園児がいたら、小さな園児の目線まで腰を下げて、一緒に見ましょう(行くわよ!!・・・と子どもさんの腕を引っ張らないでください)。

私自身、中学1年生の夏休み、はじめて「キャンプ」を経験しました。「飯ごう」で炊いたごはん(すこし、焦げています)。さまざまな形をしたじゃが芋・人参・たまねぎがはいったカレー・ライス。みんなで作りました。「母の味」とは異なったカレー・ライス。おいしい!!暗闇の中で、みんなで囲んだキャンプ・ファイヤー。オレンジ色の炎が、「すーっ」と高く伸びたときの雄大さ(炎の色は、いまも覚えています)。焚木の燃やし方。炎がすごく熱かったこと。テントの中で寝ていると、虫たちが枕元を歩いています。ずいぶん昔の出来事なのに、はっきりと憶えています。自然との触れあい・風を感じる、そして親から離れての生活の大切さを教えられていました。

坂出市は、アメリカ西海岸、サン・フランシスコ近くのサウサリート市と姉妹都市提携を結んで20年になります。夏休みに、高校生たちの短期交換留学を行っています。今年はサウサリートの高校生が13名、坂出市に来ました。歓迎パーティにて、高校生は少しはにかみながら自己紹介します。「ワタシノ ナマエハ パット デス。ヨロシク オネガイ シマス」。海外で生活することは、海外を旅行することとは異なります。

5年前、私は「ホーム・ステイ」の受入れを経験しました。ある夜、Mさんがアメリカのご両親へ電話をかけていたときのこと・・・。話しながら、彼女の声が「なみだ声」になっていることに気づきました。言葉・食べ物・気候・・・初めての日本で、さまざまな思い・感情が交錯していたのでしょう。私は知らない「ふり」をしながら、異なる文化の大切さを吸収してほしい・・・と思いました。

1月のお休みは 12日(土曜日)、29日(みどりの日)
   それと日曜日です。

今年も お盆のお休みを頂くことができました。ありがとうございます。事前に営業の岡田・上枝そして事務の者が、お客様のご都合を伺います。よろしくお願いします。

作家の落合恵子さんは、「酸素不足の大人社会。ちょっと、本を開いてみませんか!!」と。幼い頃、植物や昆虫の図鑑をいつもながめ、原っぱで図鑑と同じ花を見つける幸せを知りました。そして疲れたとき、本を開くと心が癒されるようになったそうです。

夏休み、楽しい思い出がたくさんできますように・・・。おからだ 大切になさってください。7月、讃岐は「恵みの雨」が降りました。給水制限には至りませんでしたが、お水の大切さを忘れないようにしたいと思います。

木下製粉株式会社会社  平成19年8月2日