2008年1月のお知らせ

新年 明けまして おめでとう ございます

新しい年「子(ね)の年」が始まりました。 師走(しわす)のあわただしい季節のなか・・・「ほっ」とさせられる言葉・光景に出会いました。スーパー・マーケットのレジで並んでいたときのこと。お正月の準備で、混雑していました。レジの担当者が、ある高齢の方の歩行が困難である事に気づきました。すぐに他の人に合図をして、その方のために、商品をレジ袋に入れるように言っています。効率化・費用の削減が優先されるなかで、「人々に優しい雰囲気」が感じられるスーパー・マーケットでした。

デパートのエレベーターの中も混雑していました。エレベーターの扉が閉まる瞬間、「静かな空間」になります。ある高齢の男性が、「恐れ入りますが・・・5階、押していただけますか」と言いました。「恐れ入りますが・・・」なんて優しい響きをもつ日本語でしょう。自然な言葉使いにお人柄が感じられ、「ほっ」とした雰囲気をつくりだしていました。

昭和28年の刊行された「年中行事図説」は「除夜のしきたり」について以下のように記しています。「除夜は、一年の終わりの夜であるとともに、新しい一年に続いている。家の内外とも、年越しの準備は終わっており、赤々と燃える炉の火を中心として、一家だんらんしてこの夜を過ごすのが、昔からの除夜の光景です。

そしてお正月は、新しい一年を迎える月です」。新しい一年は「年神様」という神様がやって来て、人間に新しい年齢を一つ授けることによって始まる・・・と考えられてきました。「お年玉」というのは(今では)お金ですが、昔は「お餅」でした。「稲には魂がやどる」という稲魂(いなたま)信仰があったからです。稲米で作った餅にやどる魂、その餅を食べて一つ年をとります。そして「年神様」は「新しい年のよい運気、幸運」を持ってきます。大晦日から元旦は、みんな家に籠(こ)もり、静かに年神様の来訪を待ちました。

今年の会社の信条は、「今一度、小麦粉の原点に戻り、基本を大切にすること」です。皆様が安心、そして納得してお使いいただけるよう、「製品の品質」により一層注意をいたします。「品質は最上の営業」という社訓を心に留め、皆様からのご質問に、分かり易く説明できるように努めて参ります。よろしく、お願いいたします。

1月のお休みは 1、2、3、4(正月休暇)、14日(成人の日)、19日(土曜日)、
   それと日曜日です。

今年は平成20年。瀬戸大橋が完成してちょうど20年になります(会社からも、瀬戸大橋を見渡すことができます)。瀬戸大橋が架かると聞いたときは、「夢のような話」でした。それまではどこへ行くにも宇高連絡船(うこうれんらくせん・高松と岡山県の宇野を1時間で結んでいた連絡船)に乗って、本州に渡らなければならなかった時代でした。瀬戸大橋は2階建て、上は一般自動車が、下は電車(JR)が通っています。夕暮れ時、瀬戸大橋を通過する電車の中から見る、夕陽の景色は心を和ませてくれます。いちど讃岐にいらしてください。2008年、皆様にとって健康で楽しい一年でありますように・・・!!

木下製粉株式会社会社  平成20年1月1日