2008年11月のお知らせ
夕方6時を過ぎると、あたりは「すっぽり」と暗闇につつまれます。稲が刈り取られた田畑を歩いてみました。乾いた藁(わら)の香りが漂ってきます。籾殻(もみがら)って見たことありますか!? 小学生の頃、近所に住んでいる叔父の家に「もみがら」がいっぱい、広げられていました。近くで見ると、ところどころ赤く炎が見えます。さつま芋を焼いていました。日が暮れた闇の中で、「もみがら」の赤い炎が思い出に残っています。もみがらで焼かれた「さつま芋」を食べてみたくなりました。
社内旅行の続きをお話ししましょう。門司港から九州自動車道を走ること・・約2時間。佐賀県の嬉野(うれしの)温泉に着きました(長崎県との県境近くに位置します)。ガイドさんが嬉野の地名の由来を説明してくれました。伝説によると3世紀、神功皇后(じんぐうこうごう)は当時、朝鮮半島にあった新羅・高句麗・百済を従えました(「神功皇后の三韓征伐」と呼ばれています)。神功皇后は戦いの帰りに「この地」に立ち寄られ、川中に疲れた羽を浸していた白鶴が、元気に飛び立つ様子をご覧になったそうです。そこで、戦いに傷ついた兵士を入れてみたところ、温泉が沸いていて、たちまち兵士の傷が癒(い)えたそうです。それを喜ばれた神功皇后が「あな、うれしいの」と言われたことが、「嬉野」の地の起源だそうです。
「嬉野温泉は浸かるだけで、つるつる、すべすべ・・のお肌になりますよ」と。本当でしょうか!? 実際、お湯に触れた後の感覚は、「つるっ」としていました。「ナトリウム」を含むお湯は、角質化した皮膚をなめらかにするそうです。
社内旅行の楽しみのひとつ、夕食の時間になりました。旅行前に友人が言いました。「嬉野に行ったら、湯豆腐がすごく美味しいよ。ぜったい食べてね」と。「湯豆腐なんて、どこにでもあるのに・・・」と私は半信半疑でした。湯豆腐をいただきました。「おいし~い」。とろけそうです。旅館の方の説明によると、普通の湯豆腐は煮ると硬くなっていきますが、嬉野温泉の湯豆腐は煮込むほど「まろやか」になるそうです。やわらかく溶けて「白子」のような舌触りになります。その秘密は、「ナトリウム」をふくむ温泉水(調理水)が豆腐のタンパク質を分解して、煮込むほどに「なめらかな」味になるとの事でした。「白く濁ったスープも、召し上がってくださいね」と旅館の方が言いました。温かい食事をいただいて、心も暖かくなってきました。
「カラオケ」の時間になりました。「冨美子さん、先に歌って・・・」。「いいえ、鈴木さん、先にどうぞ・・・」。和やかな会話が聞こえてきます。歌いながら、顔の表情が緊張している人。この時を心待ちにしていた人。みんな、仕事をしているときの表情とは異なります。一日のうち8時間をともに過ごし、仕事している仲間たち。社内旅行は、仕事中とは別の「人柄」を分かり合える機会でした。
11月のお休みは | 3(文化の日)、15(土曜日)、24(振替休日) |
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それと日曜日です。 |
「お神楽(かぐら)」を見に行きました。神社に近づくにつれて、暗闇につつまれた木々の間から「ドン、ドン、ドン・・」と太鼓の音が聞こえてきます。お神楽は神様に「五穀豊穣」を願って神様に奉納する「舞」です。長老の方が「小学生の子どもたちが、見に来てくれたらな・・」と言われました。
来年のお神楽は、みんなで見に行きましょう。おからだ大切になさってください。
木下製粉株式会社会社 平成20年11月1日