2010年5月のお知らせ

部屋の奥まで差し込んでいた太陽は、窓際だけを照らすようになりました。地球は北極と南極を結ぶ線(地軸)を中心に、一日に一回りします。これを自転といいます。地球は自転しながら、太陽のまわりを一年かけて一回りします。このことを公転といいます。

地球の地軸は太陽に対して、23.4度傾いて太陽のまわりを回っているために、北半球に位置する日本では太陽の光のあたり方が変わります。夏至のころ地平線に対して太陽の角度は高くなり、昼間の長さは長くなります(反対に、冬至のころ地平線に対して太陽の角度は低くなり、夜の長さが長くなります)。

4月のある日、友人からピクニックに誘われました。私は残念ながら参加できませんでしたが、山の斜面にある公園の中で「卵の形をしたチョコレート」を隠し、子どもたちが卵形のチョコレートを探すゲームをしたそうです。楽しそう・・!! このゲーム、カトリック宗教の「復活祭」に行われます。復活祭の日は、「春分を過ぎて、最初の満月の後の日曜日」。(なにかしら、謎めいた感じ・・)今年の春分の日は3月21日、満月は30日。復活祭は4月4日の日曜日でした。「なぜ、卵の形!?」という質問に、「卵は新しい生命の象徴」という答えが返ってきました。

フランスでは復活祭を含め3日間、教会の鐘は鳴らないそうです。「どうして、教会の鐘は鳴らないの!?」という子供たちの素朴な質問に、大人たちは答えます。「教会の鐘はイタリアのローマ(カトリック教の総本山があります)へ行って、復活祭の卵をもらってくるの。そしてローマからの帰り、鐘は飛びながら、みんなのお庭に卵をばらまきながら帰ってくるのよ」と(ほほえましい逸話です)。クリスマスのサンタ・クロースの話と同じように、親たちの気持ちは「空想の楽しみと真実の説明」との間で揺れ動くそうです。(私はいくつになっても、サンタ・クロースや空飛ぶ鐘の存在を信じたいです。だって、人生が楽しそうでしょう!)。

英語圏の国では、「うさぎが、復活祭の卵を運んでくる」と伝えられています。うさぎが生命の象徴であり、飛び跳ねる様子が生命の躍動を表わしているからです。復活祭の頃、アメリカを訪ねる機会がありました。本屋さんに行ったときのこと。店員さんが「うさぎの長い耳」の飾りを頭につけて、働いているのです。日常生活のなかで、遊び心を生かしている・・と感心しながら、思わず微笑んでしまいました。家庭では、「ゆで卵」の殻に絵を描く習慣があります。友人といっしょに描いてみました。(卵が円いので)なかなか難しいですよ!庭や室内のあちこちに卵を隠して、子どもたちが探します。復活祭のための、「卵の形をしたチョコレート」を頂きました。赤・黄・みどり・青・紫色・・ひとつひとつ、色とりどりのホイルで包まれています。かわいいチョコレートで、食べるのが惜しい・・。今もひとつだけ残しています。

5月のお休みは 3日(憲法記念日)、4日(みどりの日)、5日(こどもの日)、22日(土曜日)
   それと日曜日です。

4月20日は二十四節気のひとつ、「穀雨(こくう)」でした。「五穀を潤す雨が降る」という意味だそうです。春の暖かい雨が降って、穀物の芽がぐんぐん伸びてきます。たんぼや畑の土は、春の雨を吸収して黒々とした色に変わります。自然の生き生きした景色が伝わってきます。お体、大切になさってください。

木下製粉株式会社会社  平成22年5月1日