2011年12月のお知らせ

11月23日は勤労感謝の日でした。弊社では勤続5年毎の節目に、ささやかな記念品をプレゼントしています。今年は、勤続5年・10年・20年・35年の計7人。健康で、働くことができる毎日に感謝です。

師走の季節が訪れるたびに、「さあ~、一年の締めくくりの月だ!」と気持ちが引き締まります。同時に一年間の出来事が思い出されます。楽しかったこと、心配だったこと・・など。3月11日の東日本大震災以来、(1カ月ほど続いたでしょうか)NHKラジオは一日中、人々の安否情報を知らせていました。「△△市の○○さん、お元気でしょうか。連絡を待っています」。11月、福島県南相馬市に住む小学生の写真が、掲載されていました。穏やかな、淡い青紫色の海を背景に、姉と弟の視線は「まっすぐ」前を見つめています。子どもたちは、(放射線量を計る)線量計を首にかけています。戸外で太陽の光をゆったりと浴びて、生活しているのでしょうか!?

8月、岩手県陸前高田市に住む知人から、便りが届きました。「若い人々が先頭に立ち、日曜日に朝市(青空市)を催しています。皆で力を合わせています。私たちも、クリーニングの会社に勤めさせてもらい、やっと一歩を踏み出しました。まだまだ大変ですが、陸前高田は少しずつ前に進んでいます」。「がんばっぺし!日本!陸前高田!」と描かれたTシャツが同封されていました。たくさんの方の想いが詰まったTシャツです。

GNH(Gross National Happiness)国民総幸福感。この言葉を聞いた事がありますか?国民全体の幸福度を示す尺度です。(金銭的・物質的豊かさを目指すのではなくて)精神的な豊かさ、幸福を目指す考えから、生まれました。「国民総幸福感第1位」の国をご存知ですか!?「ブータン王国」です。

ブータンは標高2700m~3800m、中国とインドの間に位置します。面積は九州とほぼ同じ、人口は約70万人、チベット仏教を国教とします。1人当りのGDP(国民総生産)は日本の数%程度。しかし、何を基準にするかにより「人々の幸福感」は異なります。ブータンは、精神面の幸福・健康・教育・文化・環境・生活水準・地域の活力・時間の使い方とバランス・良き統治の9項目を指標に定めました。2005年の国勢調査では、97%の国民が「幸せ」と答えました。この背景には、「物質的に多くを求めない」チベット仏教の考えがあり、不幸な人を生み出さないようにする「助け合いの精神」が根付いているそうです。

11月、ブータンのワンチュク国王は福島県相馬市の小学校を訪れました。国王は子ども達に質問します。「竜を見たことがありますか?」。子どもたちは驚きながら、「ありません」と返事。「私は、竜を見たことがあります。皆さんの其々の中に、人格という竜がいます。年齢を経るごとに、竜は経験を食べて大きく、強くなります。皆さん、自分の竜を大切にして下さい」。テレビの放映を見ながら、ブータンの温かい国民性が感じられるお言葉でした。

12月のお休みは 23日(天皇誕生日)と日曜日、
  年末年始は 12月30日~1月4日までお休みをいただきます。

今年も皆さまのご協力を得て、年末・年始のお休みを頂く事ができます。ありがとう、ございます。時間に追われる年の瀬。ゆっくりと息を吸って、ゆっくりと息を吐いて深呼吸しましょう。気持が「ゆったり」としてきますよ。おからだ 大切になさって下さい。

木下製粉株式会社  平成23年12月1日