2012年5月のお知らせ

おはよう ございます! 子どもたちの「元気な声」が聞こえてきました。黄色い帽子に、ランドセル。新学期が始まりました。遅刻しそうなのでしょうか? 走っている子どもがいます。がんばれ!!

ドイツのメルケル首相、オーストラリアのギラード首相、IMF(国際通貨基金)のラガルド専務理事。党首としての女性の活躍が目覚ましくなりました。先日、原題 The Iron Lady(鉄の女)という映画が公開されました。イギリスの71代首相(1979年~1990年)、マーガレット・サッチャーの(一個人としての)人生の物語です。

2008年、娘のキャロルがサッチャーの回顧録を出版し、母親が認知症に苦しんでいる事を公表しました。映画は初老の婦人が、「まあ、牛乳の価格、高いわね~」とつぶやきながら、店のレジ・カウンターに並んでいる場面から始まります。実際の映像を交え、現実と過去をフラッシュ・バックしながら物語は展開していきます。サッチャーは1951年、保守党から下院議員に立候補しますが落選。1959年、下院議員に初当選します。当時、イギリスの国会議会は、階級や男女差の壁が厚い時代でした。

1979年、「私はたぶん、当選しないでしょう。でも、保守党党首選に立候補することで、党に揺さぶりをかけたい」と立候補し、保守党党首、イギリス首相に選ばれました。在任中、高い失業率・アルゼンチン国とのフォークランド島紛争(1982年)・EU圏での単一通貨「ユーロ」の流通開始(イギリスはEU欧州連合に加盟していますが、独自の通貨、ポンドの使用を2002年に決定)などの問題に取り組みました。組織の舞台は国会であれ、企業であれ、「人」は責任と孤独に直面し、悩み、そして「決断する力」を要求されます。

映画を観て驚きました。サッチャー役の女優メリル・ストリープの演技が、信じられないほど「サッチャーその人」に似ています。口の中でこもるような話し方・さりげなく椅子に座った後ろ姿・遠くを真直ぐ見る眼差し・「イギリス国民よ!自信と誇りを持ちましょう!」と鼓舞する力強い声・眼鏡の奥から見上げる瞳・年老いてからの歩き方・・。メリル・ストリープはこの映画に出会い、「人生において重要なのは、今この瞬間を生きる事です」と気付いたそうです。

20代の頃、母親に次のように言われたことがあります、「今日という日のこの時間は二度と来んのやから、無駄にはできへんよ」。当時は何気なく聞き流していた言葉ですが、母親の年齢に近づくにつれ、この言葉の意味が少しずつ肌で感じられるような気がします。「人」は生まれ、学び、働き、笑い、語りながら、老いに直面します。映画は、サッチャーが(逝ってしまった)夫のスーツを手に取りながら、心の中で語りかける場面で終わります。「充実した人生を送るのは、どういう事でしょう。答えは、あなた自身が見つけて下さい」というメッセージが投げかけられた映画でした。

5月のお休みは 3日・4日・5日のGW、19日(土曜日)、
  それと日曜日です。

GW休みを利用して旧設備の改修工事が進行中です。工場の改修工事に来られた建設会社の人たちが、昼食後、駐車場の地面に横たわって休んでいます。春の優しい日差しを浴びながら、お昼寝をしています。

これからもより良い品質、そしてお客様が安心できる商品を提供できますように、努めて参ります。おらだ 大切になさって下さい。

木下製粉株式会社  平成24年5月1日