2013年7月のお知らせ

m201307_2毎年、星野富弘さんが描かれた「詩画カレンダー」を購入します。6月は「半夏生」の花が描かれています。つゆ草を大きくしたような「葉」が半分ほど白く、小さな白い花を咲かせます。夏至から数えて11日目を「半夏生」と呼び、この頃に花が咲くことから、「半夏生」と名付けられたそうです。こんな梅雨晴れの日は、こころも洗濯して、ワイシャツのように陽に当てたい。こころが ゆれるのです。むねのボタンがかからないのです。ポケットを空にして もっと 軽くなりたいです。

最近、友人たちのおかげで、訪れたこともない島々が身近になりました。南太平洋に浮かぶ「ボラボラ Borabora島」。成田空港から、(印象派の画家ゴーギャンが晩年、過ごした)タヒチ島まで11時間。さらに、飛行機で1時間。フランスの海外領土県で、タヒチ語で「誕生」を意味します。周囲30kmの島を、岩礁が囲んでいます。写真に映し出された「海の色」はターコイズ・ブルー(青碧色)。「時の流れ」はゆったりとして、20分ほど約束に遅れることは当たり前。遅れても、人々の表情は明るく穏やかだそうです。友人も知らぬ間に「ボラボラ時間」に順応しました。

フランスで日本語教師をしている友人の教え子、Geraldジェラルドが、あこがれの日本に住み始めて、約1年になります。葉書が届く度に、漢字の数が増えてきました。ジェラルドはカリブ海に浮かぶ西インド諸島のひとつ、マルティニークMartinique島出身。きらきら輝く「目の表情」が印象的な青年です。ある日、「写真立て」をプレゼントに頂きました。海をイメージした「深い群青色」を背景に、亀・ヤシの木・眩しい太陽・イルカ・パラソルの下で昼寝をしている人などが描かれています。音楽が聞こえてきそうな写真立てです。マルティニーク島の海の色は、こんなにも深い青色なのかな・・と想いを巡らします。香川に住む友人は、沖縄の海が大好き。毎年、訪れます。沖縄県の那覇から、石垣島まで飛行機で1時間。さらに船で30分、小浜島(こはまじま)に到着します(地図で確認すると、話題の多い尖閣諸島の近くです)。「小浜島での 正しいすごしかた」と描かれた絵葉書を、お土産に頂きました。「海の上で ぼんやりする。やしの木の下で ぼんやりする。海の中で ぼんやりする。水牛の背中で ぼんやりする。夜空の下で ぼんやりする」。

m201307小浜島の「海と空」は、友人のエネルギーの源です。香川で生まれ育った私は、「時」を経るにつれ、「瀬戸内の穏やかな海と、島々の大切さ」を理解できるようになりました。瀬戸内の海の色のイメージは、淡いピンク色。岡山県の「犬島(いぬしま)」を訪ねたとき、「人々が温かい」印象を受けました。例えば、「きれいな花がが咲いとるやろ・・」とさりげなく言葉をかけてくれます。忘れかけていた、「幼い頃の思い出」がたくさん残っています。早朝、海辺の砂浜を裸足で歩くと、心にも体にもプラス効果がある」という記事を読みました。「海」に囲まれた日本は、たくさんの「恵(めぐみ)」に囲まれています。

7月のお休みは、15日(海の日)と27日(土曜日)そして、日曜日です。

讃岐では「半夏生」の頃、田植えが終わり「ほっ」と一息をつく季節です。大正生まれの叔母が、「讃岐では、半夏のはげ団子と言うてな、田植えの疲れを癒やすために、団子を食べる習慣がある」と教えてくれました。餡子にくるまった団子。食べたくなりました。おからだ 大切になさって下さい。