2013年8月のお知らせ

m201308早朝、明るくなり始めると同時に、蝉が鳴きはじめます。虫たちは自然に敏感です。会社の近くにある水田の「苗」は、一日ごとに大きく育っています。農家の方は天気を気に留めながら、朝に夕に、苗の発育を見ています。水田を覗いてみました。小さなものが、たくさん泳いでいます。「おたまじゃくし」です。ぶつかり会いながら、泳いでいます。おもわず笑ってしまいました。

6月下旬、わが家に2人のエンジェル(天使)がやって来ました。7歳のショーンSeanと、4歳のスティーブンStephanです。お父さんはアイルランド人、お母さんは日本人。アイルランドはイギリスの左側に位置する島国。北海道ほどの国土に、人口約400万人、90%はローマ・カトリック教徒です。大地の奥深くから聞こえてくるような壮大な雰囲気を持つ、歌手エンヤはアイルランドの生まれ。マラソン選手の有森裕子さんは、レース前にエンヤの歌声を聴いて試合に臨んだそうです。


m201308_2ショーンとスティーブンは、日本の慣習や文化を得るために、小学校と幼稚園に1週間、体験入学をしました。入学一日目! 私は期待と(少しの)不安が入り混じった気持ちで、子どもたちの帰宅を待ちました。「ただいま~!!」「おかえりなさい。どうだった!? 小学校!?」。小学校2年生のショーンは、「10人ぐらいの女の子が、僕の顔を両手で触って、じ~っと見つめた。びっくりした」と、少し恥ずかしそうです。どうも、女子生徒の方が、男子生徒よりも積極的なようです。幼稚園に通うスティーブンは、田植え前の「水田」の中で、「どろんこ遊び」を体験しました。地域の農家の方の好意から、実現しました。顔も手も、本当に「どろ」だらけです。ホースでお水をかけながら、「どろ」を洗い流します。ビデオカメラから子どもたちの元気な声が聞こえてきます。ある夜、幼稚園に掲示されている「あいさつ」という詩を、スティーブンは朗読してくれました。驚きました。覚えているなんて・・。そして、なるほど・・と思いました。自然な感性のままに作られた「詩」は、人々の心の中に、自然と伝わるものだと思いました。

 

 

「おはよう」というと 目がさめる。  「いただきます」というと おなかがすく。

「いってきます」というと げんきに いける。 「ありがとう」というと きもちがいい。

「ごめんなさい」というと ほっとする。 「おやすみなさい」というと いいゆめ みられる。

あいさつってうれしいな。 (愛知県 乙川東小学校 福島圭一郎くんが、作りました)。

体験入学最終日、ショーンは英語で描かれた「絵本」をクラスの人たちにプレゼントしました。英語で読んで、日本語で説明をしました。絵本は白い靴をはいた「犬」が、様々な場所を訪ねることにより、靴の色が変化するというお話です。「さまざまな事を経験して、広い考え方を持ちましょう」と、絵本は教えてくれます。ショーンとスティーブンの「背の高さ」を、壁に印しました。来年、どのくらい「背の高さ」が大きくなっているでしょうか。毎晩、テディーベアといっしょに遊び、夜遅くまで元気な声が、部屋から聞こえてきた1週間でした。テディーベアは、いま、少し淋しそうです。

8月のお休みは、13日・14日・15日(お盆休み) 23日・24日(社内旅行)・31日(土曜日)そして日曜日です。

夏至を過ぎて、夕暮れが早くなってきました。夕暮れの空の色、素敵ですよ。おからだ 大切になさってください。