2014年8月のお知らせ
夏至の頃の「夕暮れどき」が好きです。深い「藍色」のベールが、ゆっくりと地上に降りてきます。昼間の慌ただしさと異なって、静かな空気が流れていきます。
「こんにちは!また、おせわになります!!」。かわいらしい声で、「大人」のような言葉で挨拶。今年も2人のエンジェル(天使)たちが、我が家に来ました。(お父さんがアイルランド人、お母さんが日本人である)小学校3年生のショーンSeanと、5歳のスティーブンStephen。夏休みを利用して、日本の小学校・幼稚園に2週間、通いました。去年はアメリカに住んでいましたが、今は中国の上海に住んでいます。私たち、大人は(興味本位に)質問をします。「スティーブン、中国語、少しは話せるかな~!?」。「うん、100までいえるよ! い~ あ~る さん・・・」。英語にも日本語にも存在しない不思議な発音が流れてきます。小さな子供の聴力・知識の吸収力に、改めて驚きました。
外国語を教えている方が、「バイリンガルの能力は10歳までに育ち、その後、年に一度は、それぞれの国を訪ねて生活・文化に触れることが秘訣です」と言われました。お母さんは、努めて日本語で話します。ある日、中国の蘇州に出張しているお父さんから電話がありました。便利な時代になりました。ネット回線を利用したスカイプというテレビ画面を見ながら、話します。「ようちえんで、ザリガニをさわったよ。おすもうをして、ふたつ、かったよ」。ある日、スティーブンの鼻の頭が、うっすらと赤くなっていました。「どうしたの!?」。「ようちえんで、すもうをして、はっけよいが、ぼくのはなのところに、あたった!」。「痛かった!?」。「ううん! いたくないよ」。ちなみに、スティーブンの四股名は「ぶんぶん山」です。
ショーンは、ちょうど今、乳歯から永久歯に生え変わる時期。抜けた「乳歯」を大切に紙に包んでいます。食事のときは、少し食べ辛そうです。私の幼い頃は、「上の乳歯が抜けたら、家の縁の下に投げ込んで、下の乳歯が抜けたら、屋根の上に投げる」と教えられました。余談ですが、父親は抜けた「永久歯」を紙に包んで、大切に保管していました(○年○月○日と記して・・)。その父の気持ちが、ほんのりと解る年齢になりました(笑)。小学校から帰ると、「今日は何をしたのかな~?」と会話が始まります。ビデオから流れる同級生たちとの縦笛の演奏を見ながら、小学校での生活に慣れてきた印象を受けます。
笑ったり、怒ったり、自分の気持ちをうまく表現できずに、泣き出しそうになったり・・。お母さんは、「正直であること、相手の気持ちを考えて行動すること」を子供たちに教えます。今年も2人の背の高さを「壁」に記しました。去年より7cmほど大きくなりました。この夏はアメリカを経由して、アイルランドのお祖母さんに会いに行きます。世界一周の夏休みです。ショーンとスティーブンが、将来どこで生活しようとも、彼らの故郷が「日本のうどん県坂出」にあることを、心に留めてくれれば・・と思います。みんなで食事のとき、池田のおじさんが鶏の鳴き声を真似ました。日本語では「コケコッコー」、英語では「コッカ・デューデュル・デュー」。「また、して~!」と何度もリクエストします。いつのまにか、讃岐弁が混じっています。子どもたちから「元気」を頂いた10日間でした。
8月のお休みは、13日・14日・15日(お盆休み)と22日・23日(社内旅行)30日(土曜日)そして日曜日です。
白い虫取り網を持って、自転車を走らせている女の子を見かけました。後ろから小さな自転車に乗って、男の子が追っかけています。夏休みに、たくさんの楽しい思い出ができますように!!おからだ、大切になさってください。