2014年10月のお知らせ
ふと、夜空を見上げました。小さな星たちが輝いています。秋の季節にかけて、いっそう「きらきら」と輝いています。テレビやラジオの音を消してみました。鈴虫の繊細な音色が、途切れることなく聞こえてきます。秋の夜長は、鈴虫たちの「自然の音色」に包まれ、更けていきます。
8月下旬、山陰の津和野・萩へ社内旅行に出かけました。一日のうち8時間、仕事をしながら時間を共にする同僚たち・・。小さな会社ですが、担当部門が異なると、「おはよう ございます。さようなら、お疲れさまでした。」だけの会話の「日」もあります。それ故、社内旅行の時間を大切に考えています。そして、仕事中とは異なった、同僚たちの表情に会えるからです。瀬戸大橋を渡り広島市を経て、お昼頃、津和野に到着。
津和野は島根県の南西部(山口県との県境)に位置する、人口約8000人の山間の街です。SLやまぐち号は(3月~11月までの指定日)新山口駅と津和野駅を2時間で結んでいます。昼食を頂いた後、街の中心である殿町通りを散策しました。想像していたよりも落ち着いた雰囲気の漂う小さな街です。自動車の往来も少なく、夜には、本当に静けさに包まれるそうです。お店の方の説明によると、立ち寄る観光客は多いけれども、宿泊される方は少ないそうです。お店の方の「ガイド役」に脱帽しました。ユーモアを交え、自然に笑いを誘うお話。職種は異なりますが、仕事に対する熱意を感じました。「お客様とこうして話していると、私自身も勉強させて頂き、成長します」と言われた言葉が印象的でした。殿町通りは白壁と堀が続き、堀には大きな鯉が泳いでいます。ガイドの方は「多くの鯉たちは、あまり動かないので肥満気味です。でも、津和野の観光資金援助のために、鯉の餌を買って下さいね」と(笑・・)。
安野光雅美術館を訪ねました。街の雰囲気との調和を大切にした、白い漆喰が施された外観です。昭和初期の酒蔵に似た建物です。安野光雅は大正15年3月20日、津和野に生まれました。画家への夢を抱きながら、美術教員のかたわら、本の装丁を手がけました。淡い色調の水彩画で、優しいお人柄が伝わってきます。館内に展示されている絵画には、安野さんの文章が添えられています。「空想を育む大切さを、多くの方に理解してほしい」という安野さんの思いから、プラネタリウムも併設されています。プラネタリウム内の椅子に座りました。「おっとっと~!!」。腰をおろすや否や、椅子は後方に下がり、私たちは空を見上げる状態になりました(眠くなる体勢です)。プラネタリウムの番組はユニークで、安野さんの語りで始まり、安野さんの語りで終わります。
「天が動くと信じられていた時代、大地には果てがあり、人は流れ星を拾おうとしました」と、安野さんの「天動説の絵本」を紹介しながら、夜空の世界が紹介されます。夜空に空想性を見出すと同時に、科学文明によって失われたものへの哀愁も感じられたプラネタリウムでした。あまりにも居心地が良かったせいでしょうか!どこからか、「すーすー」という音が聞こえてきます(笑・・)。毎月の最終日曜日、NHK FMラジオ お昼の12:15~「日曜喫茶室」という番組があります。テーマを決めて、喫茶室のマスターとゲストと常連客たちが話題を繰り広げる番組です。安野さんは常連客として出演します。恥ずかしそうに、そして優しいお声で話されます。
10月のお休みは、13日(体育の日)・25日(土曜日)そして日曜日です。
「わ~ びっくりした~!!」。朝、ウォーキングをしていたときの事です。「がさがさ」という音が聞こえてきます。鳥かしら・・? そして「ぱかぱか」と蹄のような音が聞こえてきます。目の前を、こげ茶色のイノシシがすごい速さで横切って、走っていきました。猪突猛進という言葉がぴったりです。本当に、驚きました。「秋の色」が深まってきます。おからだ、大切になさって下さい。