2015年11月のお知らせ

m2015115年毎に行われる「国勢調査」。調査員の方が、「今年から、インター・ネットでの記入が可能になりました。みなさん、利用されていますよ!」との言葉に誘発され、挑戦しました。が・・最初のパス・ワードの入力から、つまずきました(笑い・・どうにか、完了)。大正9年(1920年)に、第1回国勢調査が実施され、今年で20回目を迎えます。

愛媛県今治市への社内旅行の続きをお話ししましょう。夕食後、宿泊先の瀬戸内東予とうよ休暇きゅうかそんの企画で、「海ほたる」の観察に出かけました。「ウミホタル」の名前は知っているけれど、どんな生き物なのでしょう・・・!?実は、私もそんな疑問を持った一人でした。砂に足をとられながら、浜辺まで歩きます。暗い闇の中で、「目」が慣れてくると、瀬戸内海の島々が見えてきます。小学生の夏休みキャンプを思い出しました。ウミホタルは節足動物(カニやエビの仲間)で、ミジンコの一種です。体の大きさは3.0mmほど、心臓も存在するそうです。夜行性で、昼間は砂の中に潜っていますが、透明に近いので見分けることは難しいです。

どのような仕組みで、発光するのでしょう? 人間は何かを燃やしたり、熱したりすることにより光を作り出します。一方、生物は複数の化学物質を混ぜ合わし、光を作り出します。化学エネルギーが光エネルギーに変換される過程は「生物せいぶつ発光はっこう」と呼ばれ、「発熱を伴わないで、発光する現象」を意味します。「ルシフェリン」という色素と、「ルシフェラーゼ」という酵素とが反応して、光を生み出しているそうです。ウミホタルの場合、この両者が海中の酸素と激しく反応し、「青い光」を発生します。どのような場合に、生物は光を発生するのでしょうか?

最も知られているのは、何かの刺激を受けると、光を発生します。浜辺では、案内の方がガラス瓶に、海水とウミホタル、そして「煮干し」を入れ、上下に振ります(何でも食べるそうですが、基本的には肉類を好みます)。そうすると、柔らかな青い光が、輝き始めました。ほんとうに優しい青色です。案内の方が、「これから、今夜のクライマックスをお見せしますよ!」と言いながら、波打ち際へ、ウミホタルの入った海水を投げました。浜辺でウミホタルが、打ち寄せる波とともに、細長い「レース」のような「形」を作りながら、青い光を発しています。小さな星のように輝きながら、そして、ゆっくりと消えていきます。ウミホタルの優しくて、小さな「ひかり」に出会った夜でした。

2008年、下村しもむらおさむ教授は発光生物のひとつ、「オワンクラゲ」の緑色蛍光タンパク質の発見により、ノーベル化学賞を受賞されました。その原点は、半世紀以上も前に始められた「ウミホタルの研究」に溯るそうです。ウミホタルは、青森県から沖縄県まで、生息が確認されています。①波の穏やかな内湾 ②川など淡水の流入が少ない所 ③海底が砂地であることが、生息条件です。香川県では、西讃せいさん三豊市みとよし沖の粟島あわしまにて、海水温度が上昇する5月~10月に、観察できるそうです。小さな「からだ」のウミホタルは、たくさんの可能性を秘めていることに、驚きました。

11月のお休みは、3日(文化の日)・14日(土曜日)・23日(勤労感謝の日)そして日曜日です。

会社の近くの「信号機」が新しい信号機に取り換えられていました。野球帽の「つば」のような部分がなくなり、横から見ると(液晶テレビのように)信号機全体が「平ら」なデザインです。工事会社の方が、「LED照明に取り換えています。交通量の多い信号機では、電気料金が3分の1に縮小されるそうですよ」と説明してくれました。個人的には、以前の「レトロ」な雰囲気の信号機が好きです(笑い・・)。今年もあと残り、2か月になりました。おからだ、大切になさって下さい。